2022年07月15日
新⽇本フィルハーモニー交響楽団創⽴50周年イヤー 佐渡裕「すみだ⾳楽⼤使」「新⽇本フィル・ミュージック・アドヴァイザー」 就任記者発表会

公益財団法⼈新⽇本フィルハーモニー交響楽団(東京都墨⽥区理事⻑︓宮内義彦、以下新⽇本フィル)は、2022年4⽉1⽇より、指揮者佐渡裕の「すみだ⾳楽⼤使」「新⽇本フィル・ミュージック・アドヴァイザー」就任に伴い、5⽉24⽇に本拠地のすみだトリフォニーホールにて佐渡裕をはじめ、⼭本亨墨⽥区⻑、楽団理事⻑の宮内義彦らが出席し記者発表会が開催された。2022年は、新⽇本フィル創⽴50周年、そして本拠地のすみだトリフォニーホール開館25周年という⼆つのアニバーサリー・イヤーにあたる。記者発表会では、佐渡裕より、この⼤きな節⽬の年に墨⽥区初の試みとなる「すみだ⾳楽⼤使」、そして2023/2024シーズンの第5代⾳楽監督就任に先⽴っての「新⽇本フィル・ミュージック・アドヴァイザー」就任について、抱負や展望が語られた。
佐渡は「本当に嬉しく思っています。新⽇本フィルは、フランチャイズとしてホールを持って、街とホールとオーケストラがしっかりチームを組めることが⼤きな魅⼒であり⼀番の強み。オーケストラがこの街に愛されこの街に貢献する。まずは僕⾃⾝が街に出かけて、地元の⽅と交流していきたい」
左より、宮内義彦新⽇本フィル理事⻑、佐渡裕、⼭本亨墨⽥区⻑
「⼩澤征爾という⼈がいなかったら僕は指揮者を⽬指さなかったと思います。⾃分が憧れた、そして⼩澤先⽣が作られたこのオーケストラの5代⽬の⾳楽監督になるというのは、本当に信じられないようなこと。ミュージック・アドヴァイザーはその1年間の準備期間。墨⽥から次のクラシック・ファン、オーケストラ・ファンを育てていく、作っていく、⼀緒に考えていく──そういうことを⽬指して準備する1年だと思っています」と語った。
5月16日には、佐渡裕が墨田川高校の吹奏楽部を訪問し、実際に指揮をとりながら演奏指導が行なわれた。
佐渡が2023/2024年のテーマとして掲げたいのは「ウィーン・ライン」。「ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンから始まり、ウィーンで活躍した⾳楽家の作品をレパートリーの中⼼に据え、ブルックナー、マーラーも。ハイドンのような室内楽に近い編成の曲はアンサンブル⼒も⾼まる。そこが核になり、ブルックナー、マーラーといった⼤きな作品にも繋がっていく。ベートーヴェンも多く取り上げていく。これまでパリ、ウィーンでの経験を踏まえ、様々な作曲家も取り上げて、プログラムにヴァラエティをもたせていければと考えている」と佐渡が語るように、佐渡新体制という⼤きな⾶躍の時に向けた準備期間であり、転換期となる1年。佐渡裕×新⽇本フィルの今後に注目される。
記者発表会の動画を新⽇本フィル公式YouTubeチャンネルで公開中
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