2022年08月10日

菅田将暉・原田美枝子W主演で贈る愛と記憶の物語、映画『百花』9月9日(金)から全国ロードショー!

© 2022「百花」製作委員会 

母が記憶を失うたび、僕は愛を取り戻していく――
原作・脚本・監督の川村元気と、ダブル主演の菅田将暉、原田美枝子が贈る感涙必至の、愛と記憶の物語。

映画プロデューサー・脚本家として『告白』『悪人』『モテキ』『君の名は。』『竜とそばかすの姫』『映画ドラえもん のび太の宝島』など多数の映画を製作してきた川村元気。映画製作の一方で、「世界から猫が消えたなら」をはじめとして、数々の話題作を小説家として生み出してきた。そんな川村が2019年に発表した自身4作目となる小説「百花」(文春文庫刊)。川村自身の体験から生まれたこの小説は、発表後、各界からの絶賛を受け、現在は発行部数25万部を突破している。そしてこの度、原作者である川村元気が監督・脚本を手掛け、映画化が決定し、9月9日(金)より全国公開となる。

監督としては2018年カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に出品された『どちらを(英題:Duality)』)などを手掛けてきたが、今作が初の長編監督デビュー作。
記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を演じるのは、第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめとし、数々の映画賞に輝き、昨年は『花束みたいな恋をした』の主演、今年は大河ドラマの源義経役でもめざましい活躍を見せた演技派俳優・菅田将暉。レコード会社に勤務し、社内結婚をしてまもなく子供が生まれようとしている日常から一変。記憶を失っていく母を目の当たりにして、封印していたはずの過去の記憶に向き合うことになる息子を、繊細かつ力強く演じる。

好きだったピアノさえ弾けなくなる母・・・。
すべてを忘れていくなか、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を演じるのは、黒澤明、増村保造、深作欣二など数々の名匠の作品に多数出演し、映画賞を総なめにしてきた日本を代表する女優・原田美枝子。ピアノ教室を営み女手一つで育ててきた息子と、とある事件をきっかけにすれ違うようになってしまった百合子。記憶を失っていくなか、思い出の奥底にある「秘密」に手を伸ばそうとする母の姿を、圧倒的な存在感と確かな演技力でみせる。

さらに泉と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻・葛西香織を長澤まさみ、百合子の「秘密」を知り、「事件」と深い関わりを持つ男・浅葉洋平を永瀬正敏がそれぞれ演じ、日本映画界を牽引する実力派豪華俳優陣が集結した。

『百花』映画情報


© 2022「百花」製作委員会 

9月9日(金)より全国ロードショー!

ストーリー

レコード会社に勤務する葛西泉(菅田将暉)とピアノ教室を営む泉の母・百合子(原田美枝子)は、過去のある「事件」をきっかけに、わだかまりを感じながら時を過ごしていた 。
そんな中、不可解な言動をするようになる百合子。不審に思った泉は百合子を病院に連れていき、そこで認知症だと診断される。
その日から、泉は<記憶を失っていく母>と向き合うことになる―― 。


© 2022「百花」製作委員会

百合子の記憶がこぼれ落ちていくスピードは日に日に加速し、大好きだったピアノでさえも、うまく弾けなくなり、泉の妻・香織(長澤まさみ)の名前も分からなくなっていった。
それでも今までの親子としての時間を取り戻すかのように、泉は献身的に支えていく。


© 2022「百花」製作委員会

ある日、百合子の部屋で一冊のノートを見つけてしまう。それは、泉が知らなかった母の「秘密」、
そして泉にとって忘れたくても忘れることのできない、ある「事件」の真相が綴られた日記だった…。

心の奥底にしまい込んでいた記憶を、徐々に蘇らせていく泉。
一方、百合子は失われてゆく記憶の中で、「半分の花火が見たい…」と何度もつぶやくようになる。

「半分の花火」とはなにか?
なぜ百合子はそこまで「半分の花火」にこだわるのか―― 。
その言葉の「謎」が解けたとき、泉は母の本当の愛を知ることになる―――

スタッフ&キャスト

監督:川村元気
脚本:平瀬謙太朗、川村元気
音楽:網守将平
原作:「百花」川村元気(文春文庫刊)
主題歌:KOE『Hello, I am KOE』(ユニバーサルミュージック/EMI Records)

出演:菅田将暉 原田美枝子
長澤まさみ / 北村有起哉 岡山天音 河合優実
長塚圭史 板谷由夏 神野三鈴 / 永瀬正敏

その他

2022年/日本/104分
配給:東宝 海外配給:GAGA

© 2022「百花」製作委員会 

公式サイト

映画『百花』公式サイト
https://hyakka-movie.toho.co.jp/

上映劇場

https://theater.toho.co.jp/toho_theaterlist/hyakka.html

※一部地域・劇場では公開日が異なります。詳細は上記より事前にご確認ください

 

★劇中で使われたクラシック音楽★
母と子、それぞれの”記憶”へ導く美しい調べ 物語に寄り添い奏でる
 R.シューマン代表曲『子供の情景 Op.15-7トロイメライ』

映画『百花』では、クラシック音楽が使われる場面がいくつか出てくる。その中でも、母・百合子が弾くロベルト・シューマンが作曲した13曲からなる小曲集、「子供の情景」第7曲目『トロイメライ』は、シューマンのピアノ曲の中で最も有名なもののひとつ。映画の冒頭から登場するこの曲が、記憶を失っていく母と記憶を取り戻そうとする息子、二人の”記憶”を導くものの一つとしても印象に残る。では、この誰もが一度は耳にしたことがある『トロイメライ』という曲はどういった楽曲なのか?少しだけ解説する。

1838年。シューマンが思いを寄せていた女性、クララへ宛てた手紙の中で、「時々あなたは子どもに思えます」という言葉の余韻の中で作曲に至り、30曲ほど作曲した中から選び抜いた13曲を『子供の情景』と名付けて発表した。タイトルからは「子供」のために書かれた曲のように思ってしまうが、この『子供の情景』とは、「子供ごころを描いた、大人のための作品」だそうだ。
その13曲ある中でも名高いのが『トロイメライ』。ドイツ語で「夢」を意味するこの曲は、へ長調で4分の4拍子の曲調。中声部に複雑な和音進行をすることで、幻想的な音響を形成するのは作者の常だが、曲想と一致していて最も効果をあげた作品。4小節の旋律が上昇・下降するが、これは8回繰り返される(Wikipediaより)。

この楽曲は各種楽器用の編曲も幅広いが、映画『百花』の中では冒頭に百合子が弾いているピアノの場面で流れ、途中で和音が崩れつつ場面転換して物語が進んでいくという使われ方も印象的。また、母・百合子が昔から好んで弾いていた曲として、息子の泉と百合子自身の深い記憶の中の重要な一曲にもなっており、その美しく穏やかな夢見ごこちな音色は、心地よさと共に物語に潜む切なさをも駆り立てていく。

本作では他にも、特報映像に使われている「プレリュード」(バッハ)をはじめ、「メヌエット ト長調 」クリスティアン・ペツォールト /(バッハ)、「交響曲9番 ニ短調 Op.125《合唱付き》」ベートーベン、「美しく青きドナウ」ヨハン・シュトラウス2世など、いくつかのクラシック音楽が登場し、映画を彩る。楽曲を知って映画を観ると少し違った印象で作品の世界観に浸れ、あなたの心も百合子(母)と泉(子)の記憶の間で感情が揺さぶられるかもしれない。

『トロイメライ』を聴いてみよう!

フジコ・ヘミング「トロイメライ(子供の情景 作品15 ~ 第7曲)/ シューマン」より

映画『百花』への著名人からのコメント!

山田洋次(映画監督/日本)

(代表作:映画「男はつらいよ」シリーズ、映画「家族はつらいよ」シリーズ など)

凝縮された美しさ。
奇想天外な物語がある一方、誰もが身に覚えのあるような身近なストーリーもある。
認知症がじわじわと進行しつつある母親に、出産を控えた息子夫婦が向き合う、という誰にとっても身につまされるような、悪く云えば日常的なドラマを、思い切って凝縮してみる、
何百気圧のプレッシャーをかけてギュウギュウ圧縮すると、透明なキラキラした美しい結晶体に変化する。川村監督の『百花』はそんな映画だ。
ワンシーンワンカットで撮影された、いわば「長回し」の大胆な演出スタイルが不思議に飽きさせない。うまい演出とは云いたくない、この作品の力はスタイルではなく、
このドラマにかけた監督のエネルギー、情念、憧れ、愛情、といっ たもの、つまりハートなのだということをしみじみ思わせてくれたし、
実は初演出の川村元気君自身が完成した作品を見てそのことに気づき、衝撃的に思いあたっているに違いない。
「カットとカットの間に神が宿るんだ、それが映画というもんだよ」と、ぼくに語ってくれた黒澤明監督の温顔をしみじみ思い出す。

ポン・ジュノ(映画監督/韓国)

(代表作:映画「パラサイト」[米アカデミー賞受賞作品]、映画「母なる証明」 など)

映画は最初から野心的であざやかだった。絶妙なロングショットは、非常に繊細かつ鋭敏に演出されていて、最後まで緊張感が続く。
何よりも感動したのは、映画の後半で、主人公の泉が母の百合子に「なんで忘れてんだよ、こっちは忘れらんねえんだよ」と叫ぶ場面。
そしてラストに、母親が求める「半分の花火」が何だったのか、その本当の意味に彼が気づく。なんと感動する瞬間なのか。
改めて、息子と母の親子関係の本質を力強く感動的に描いた作品だ。素晴らしい作品を見せてくれたことに、感謝を伝えたい。

 

鈴木敏夫(スタジオジブリ代表取締役 プロデューサー)

(代表作:映画「千と千尋の神隠し」、映画「となりのトトロ」 など)

母の記憶とリンクするピアノ曲と抑制された音楽と。
本当に久しぶりに映画に浸った。

 

岩井俊二(映画監督/日本)

(代表作:映画「リリイ・シュシュのすべて」、映画「Love Letter」 など)

記憶とは歪んだイビツな鏡なのかも知れない。母にとって小さな湖が、海と映る。果てなく大きな存在が
母であるその息子の鏡には。

 

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【応募期間】
2022年8月10日 (水) ~8月28日 (日) 23:59

【応募方法】
①「ひびクラシック(@hibiclassic)」の公式Twitterアカウントをフォロー
② 下記キャンペーンツイートをRTで応募完了

【抽選結果の発表】
応募締切・抽選の後、当選者に対してのみ、当選結果を 9月2日 (金) までに、Twitterのダイレクトメッセージ(DM)機能でご連絡いたします。

プレゼントのお受け取りご了承の有無は、DMに記載の期日までにお知らせ下さい。お知らせが期日までに無い場合は当選が無効となります。あらかじめご了承ください。

※ 当選者の発表は厳正なる抽選の上、当選のご連絡および賞品の発送をもって代えさせて頂きます。

※ お客様の個人情報を、お客様の同意なしに業務委託先以外の第三者に開示・提供することはございません(法令等により開示を求められた場合を除く)。

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=こちらも要チェック!=
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[関連リンク]

●映画『百花』公開記念!川村元気監督インタビュー
https://www.hmv.co.jp/news/article/220809140/

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https://www.hmv.co.jp/news/article/220804146/

 

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