ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2019年来日公演決定

ベルリンフィル
ズービン・メータ ©Terry Linke/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ©Stefan Höderath

2019年11月にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の来日公演が全国5都市(名古屋、大阪、福岡、川崎、東京)で行われることが決定。指揮は、本拠地ベルリンでのコンサートをはじめ、世界中で数々の名演を残してきた巨匠ズービン・メータが務める。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は1957年の初来日公演以来、これまでに22回の日本公演を実施。ヘルベルト・フォン・カラヤンをはじめ、小澤征爾、クラウディオ・アバド、マリス・ヤンソンス、サイモン・ラトルの指揮で、その時代の最高峰の響きを来日公演で奏でてきた。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 来日公演
指揮:ズービン・メータ

日程・会場
2019年11月13日(水)18:15開場 19:00開演 愛知県芸術劇場コンサートホール(名古屋) ※プログラムB
2019年11月14日(木)18:00開場 19:00開演 フェスティバルホール(大阪) ※プログラムB
2019年11月15日(金)18:00開場 19:00開演 フェスティバルホール(大阪) ※プログラムA
2019年11月16日(土)開場・開演時間=調整中 福岡シンフォニーホール(福岡) ※プログラムB
2019年11月19日(火)18:30開場 19:00開演 ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎) ※プログラムA
2019年11月20日(水)18:30開場 19:00開演 サントリーホール(東京) ※プログラムA
2019年11月21日(木)18:30開場 19:00開演 サントリーホール(東京) ※プログラムB
2019年11月22日(金)18:30開場 19:00開演 サントリーホール(東京) ※プログラムB

演奏曲目
<プログラムA> 15日(大阪)、19日(川崎)、20日(東京)
R.シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』Op.35(ソリスト/チェロ:ルートヴィヒ・クヴァント、ヴィオラ:アミハイ・グロス)
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55『英雄』

<プログラムB> 13日(名古屋)、14日(大阪)、16日(福岡)、21-22日(東京)
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 [ノヴァーク版第2稿(1890)]

一般発売日
東京公演
2019年5月25日(土) 午前10時(予定)
※各地の一般発売日や発売窓口は、後日発表。

チケット料金(全席指定・税込)
名古屋・大阪・川崎・東京公演
S席43,000円 A席38,000円 B席34,000円 C席28,000円 D席23,000円 E席18,000円
BOX席(大阪公演のみ)48,000円

福岡公演
GS席43,000円 S席36,000円 A席30,000円 B席24,000円 C席18,000円 学生券9,000円

【公演に関する注意事項】
※未就学児童のご同伴やご入場、お子様を膝の上にお乗せになりながらの鑑賞はご遠慮下さい。
※病気やその他都合により、出演者、曲目、曲順が変更になる場合がございます。その場合のチケットの払い戻しは致しません。予めご了承ください。

 

公式ウェブサイト
※外部サイトに移動します。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Berliner Philharmoniker

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、1882年に自主運営楽団として創立。以来、世界で最も優れたオーケストラの一つとして長きにわたり評価されている。
オーケストラの初公演は1882年10月17日、楽員たちによって選ばれたルートヴィヒ・フォン・ブレナーによる指揮のもと行われた。それから5年後、当時の名興行主であり、楽団設立当初よりオーケストラの運営面を支えていたヘルマン・ヴォルフの導きにより、ハンス・フォン・ビューローが初代首席指揮者に就任。彼はベルリン・フィルをドイツにおける一流オーケストラの水準へと一気に向上させた。その後を率いたのはアルトゥール・ニキシュ。1895年から1922年まで首席指揮者を務め、ブルックナー、チャイコフスキー、マーラー、シュトラウス、ラヴェル、ドビュッシーなど多岐にわたるオーケストラのレパートリーを確立した。ニキシュの逝去後、弱冠36歳のヴィルヘルム・フルトヴェングラーが首席指揮者に就任。古典派やドイツロマン派の作品を得意とすると同時に、ストラヴィンスキーやシェーンベルク、バルトーク、プロコフィエフといった近現代曲にも取り組み、レパートリーを拡大した。しかしながら、第二次世界大戦によりフルトヴェングラーは指揮者としての活動を奪われ、終戦後間もなくレオ・ボルヒャルトがその任を担うが、1945年8月、悲劇的な誤解によりアメリカ歩哨に射殺されてしまう。その後、若きルーマニア人指揮者セルジュ・チェリビダッケがオーケストラを率いることとなった。1952年、フルトヴェングラーの首席指揮者へ復職が認められ、1954年の逝去までその任を務めた。また、戦後の1949年、空襲により崩壊したベルリン・イエス・キリスト教会が再建され、当時のオーケストラの新しい本拠地として寄与したほか、音響が非常に優れていることから現在もオーケストラの活動を支えている。
1955年、ヘルベルト・フォン・カラヤンが終身首席指揮者兼芸術監督に就任。以後数十年にわたりオーケストラと確固たる関係を築き、唯一無二の音と演奏スタイルを発展させ、ベルリン・フィルの名声を世界中に轟かせた。そして1989年10月、新しい首席指揮者に任命されたクラウディオ・アバドは、あるテーマのもとに、伝統的な作品と現代作品という対照的な作曲家を組み合わせたプログラミングを考案。また、楽員による室内楽活動の奨励に加え、オペラのコンサート形式演奏会を取り入れるなど、オーケストラにさらなる特異性と多様性を与えた。
アバドの退任後はサー・サイモン・ラトルが首席指揮者兼芸術監督に就任、2002年9月から2017‐18シーズンまでその任を務めた。彼との契約は、オーケストラが若い世代で最も成功している指揮者を獲得したことに留まらず、重要かつ革新的な方針を展開するに至った。民間組織としてのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団財団が創設されたことは、最先端の組織構造を生み出し、音楽家たちの経済的生命線を確保しながら、創造力のある発展のために幅広い機会を与えている。また、同財団はメインスポンサーとしてドイツ銀行の寛大なるサポートを享受。この援助は、サー・サイモン・ラトルが舵取りをしていた時代に作り上げられた教育プログラムに1つの焦点を当てており、特に若い聴衆たちの育成に専心するなど、オーケストラの活動の域はより広がりを見せている。その献身的な取り組みに対し、ベルリン・フィルとラトルは芸術団体として初のユニセフ親善大使に任命された。
2009年には「デジタル・コンサート・ホール」を立ち上げ、インターネットを通じてベルリン・フィルのライヴ演奏会や過去の記録を定期的に配信し、世界の聴衆たちがテレビやパソコン、スマートフォンやタブレットなどを通じて演奏を楽しむ機会を提供している。2012年春には、数十年続いたザルツブルク・イースター音楽祭での最後の演奏を遂げ、2013年からバーデン=バーデンで新しい音楽祭の歴史の幕を開けるなど、新しい試みを続けている。
2014年、オーケストラの自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」を創設。オーケストラの演奏による傑出したコンサートの数々を、最高の技術と編集によって記録に留めることを目的としている。最新盤はサー・サイモン・ラトル指揮による『ベートーヴェン:交響曲全集』で、首席指揮者として最後のアジア・ツアーにおける演奏が収められており、非常に高い評価を得ている。
2015年6月21日、ラトルの後任としてキリル・ペトレンコが楽員による多数票を得て次期首席指揮者に選出された。2019‐20年シーズンよりそのポジションに就任する予定である。

 

ズービン・メータ(指揮)
Zubin Mehta, conductor

1936年ボンベイ(現ムンバイ)生まれ。著名ヴァイオリニストでありボンベイ交響楽団の創設者でもあった父メーリ・メータより音楽の手ほどきを受ける。ボンベイの医大予科で学んでいたが、1954年ウィーン国立音楽大学指揮科に入学、ハンス・スワロフスキーに師事した。1958年にはリヴァプール国際指揮者コンクール優勝、タングルウッド音楽祭のアカデミーでも受賞するなどすぐさま頭角を現し、1961年までに既にウィーン・フィル、ベルリン・フィル、イスラエル・フィルを指揮。以来、これら3のオーケストラとは50年に及ぶ関係を築いている。
これまでにモントリオール交響楽団音楽監督(1961- 1967)、ロサンゼルス・フィルハーモニック音楽監督(1962-1978)、ニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督(1978-1991、ニューヨーク・フィルの歴史において最長在任期間)、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団首席指揮者(1985-2017)を歴任。1969年音楽顧問に就き1977年より音楽監督を務めるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団とは3,000公演以上も取り組み、ツアーも5大陸に及んでいる。1981年には終身音楽監督に任命されているが、ちょうど在任50周年を迎える2019年10月に、音楽監督を退任する意向が発表されている。
オペラ指揮者としても名を残しており、1963年モントリオールにおける《トスカ》でのオペラ・デビュー以来、メトロポリタン・オペラ、ウィーン国立歌劇場、ロイヤル・オペラ・ハウス、ミラノ・スカラ座、シカゴ・リリック・オペラ、フィレンツェ歌劇場、ザルツブルク音楽祭などに登場、1998年から2006年まではバイエルン国立歌劇場で音楽監督を務めた。2006年10月にはバレンシアにソフィア王妃芸術宮殿(バレンシア州立歌劇場)を開館、2014年6月まで同地で毎年行われる地中海音楽祭の総裁も務め、スペインの前衛パフォーマンス劇団”ラ・フラ・デルス・バウス”とともにフィレンツェ歌劇場との共同制作による《ニーベルングの指環》のツィクルスにも取り組んだ。メータは、シカゴ・リリック・オペラとバイエルン国立歌劇場とも同作品のツィクルスを行っている。
数々の名誉にも輝いており、カール・ベームから遺贈された「ニキシュ・リング」をはじめ、フィレンツェとテルアビブの名誉市民や、ウィーン国立歌劇場(1997)、ミュンヘン国立歌劇場(2006)、ウィーン楽友協会(1997)の名誉会員にも選ばれている。また、名誉指揮者の称号も多数、ウィーン・フィル(2001)、ミュンヘン・フィル(2004)、ロサンゼルス・フィル(2006)、フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(2006)、シュターツカペレ・ベルリン(2014)、バイエルン国立管(2006)から授与されているほか、2016年にはナポリのサン・カルロ劇場より名誉音楽監督にも任命されている。日本の皇室からも2008年10月に高松宮殿下記念世界文化賞が授与されており、2011年3月にはハリウッド大通りに名前を刻まれた星型プレートを獲得。2012年7月にはドイツ連邦共和国より功労勲章(大功労十字章)、2013年9月にはインド政府より「タゴール文化調和賞」を授与された。
一方、教育の分野にも情熱を注ぎ、才能ある若手音楽家の発掘と育成への支援を世界中で続けているほか、弟のザリン・メータと共にボンベイのメーリ・メータ音楽財団の共同代表を務め、200人以上の子供たちに対してクラシック音楽の教育を行っている。また、テルアビブのブッフマン・メータ音楽学校はイスラエルの若い才能を育て、イスラエル・フィルと密接な関係を構築。現在、シュワラムとナザレにて地元の教師やイスラエル・フィルの団員たちと共に、アラブ系イスラエル人の若者を指導するという新しいプロジェクトも進行している。

 

ルートヴィヒ・クヴァント(チェロ)
Ludwig Quandt, cello

1991年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に入団、1993年より第1ソロ・チェロ奏者を務める。
1961年ウルムに生まれ、6歳よりチェロを始める。1978年より、フルトヴェングラー時代(1935-45年)のベルリン・フィル名ソロ奏者であったアルトゥール・トレスターのもと、リューベック音楽院にて研鑽を積む。その後、ザラ・ネルソヴァ、モーリス・ジャンドロン、ボリス・ペルガメンシコフ、ヴォルフガンク・ベッチャー、ジークフリート・パルムにも師事し、ミュンヘン国際音楽コンクール入賞(1990)、クレモナの“ロベルト・カルアーナ”国際チェロコンクール優勝(1993)など、数々の国際コンクールに入賞。1996年、クラウディオ・アバド指揮のもと、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第2番でベルリン・フィルへのソリスト・デビューを果たす。それ以来、同オーケストラとはソリストとして度々共演を重ね、最近では2007年1月のベルリン・フィル定期演奏会に出演。クリストフ・エッシェンバッハ指揮でアンリ・デュティユーのチェロ協奏曲を演奏し、絶賛を博した。室内楽奏者としても世界中で評判を集めている。
録音も好評、「クヴァント・ソロ~ハンガリー・チェロ作品集」(カメラータ)、「ブラームス:クラリネット三重奏曲」(Tudor)、「ボッケリーニ:ディヴェルティメント」(Capriccio)などのCDをリリース。
使用楽器は、1675年製クレモナのフランチェスコ・ルジェッリ。

 

アミハイ・グロス (ヴィオラ)
Amihai Grosz, viola

1979年エルサレム生まれ。5歳よりヴァイオリンを学び、11歳でヴィオラに転向。エルサレムでデイヴィッド・チェン、ハイム・タウブに学び、フランクフルトとベルリンでタベア・ツィンマーマンに師事した。1996年エルサレム・ヘブライ大学ブラウン・ロジャー・シーゲル・コンクール第1位、2007年イスラエル・アビブ・コンクール(ドイツのミュンヘン国際音楽コンクールに匹敵する)ゴッテスマン賞受賞。1995年エルサレム弦楽四重奏団を結成し、トーンハレ、ウィグモア・ホール、コンセルトヘボウ、シドニー・オペラハウスなど世界の主要ホールに登場。
録音ではハルモニア・ムンディと専属契約を結び、BBCミュージック・マガジン室内楽賞やエコー・クラシック賞などを受賞している。そのほか、イェフィム・ブロンフマン、エマニュエル・パユ、内田光子、オレグ・マイセンベルク、ジャニーヌ・ヤンセン、ジュリアン・ラクリン、ダーヴィド・ゲリンガスらとも共演。2010-11年シーズンよりベルリン・フィル第1ソロ・ヴィオラ奏者を務めている。ソリストとしても、ダニエル・バレンボイム率いるウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団やエルサレム交響楽団をはじめ、一流オーケストラと共演を重ねている。
今後、バレンシア・オペラハウス、コンセルトヘボウ、メガロン・アテネ・コンサートホールへの出演や、イスラエル・フィルとの共演を予定。
使用楽器は個人所有者より終身貸与されている1570年製ガスパロ・ダ・サロ。