新日本フィル 2019-20シーズン記者発表会開催

新日本フィルハーモニー交響楽団の2019-20シーズン記者発表会が都内で行われ、音楽監督の上岡敏之、ソロ・コンサートマスターの崔文洙らが登壇した。 (写真は左からソロ・コンサートマスター:崔文洙、音楽監督:上岡敏之、理事長:宮内義彦、墨田区文化振興財団 常務理事:萩原康子)
音楽監督の上岡敏之は「2019-20シーズンは監督に就任して4年目の年。1年ごとに段々と音楽の質が高まっていることを実感しています。それでも、まだまだ進化し続けるために挑戦をしていく。いわゆる有名な曲だけでなく、普段あまり聴けない曲も取り入れ、新しい世界を開拓していきたいと思っています。是非、演奏会に足を運び、今年の新日本フィルには他のオケでは聴けないものがあると感じていただきたいです。みなさんに良い音楽を提供できると確信しています」と強く語った。
上岡敏之
今回は、シーズンを通してシューベルトの交響曲が全曲演奏される。人気の高い『未完成』『グレイト』からなかなか聴くことのできない第1番や第2番まで楽しむことができるとあり、期待が高まる。
また、ソロ・コンサートマスターの崔文洙によるショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番」や首席テューバ奏者の佐藤和彦によるヴォーン・ウィリアムズ「テューバ協奏曲」など新日本フィルの団員がソリストとして登場し、普段のオーケストラ奏者とは別の顔を見られることにも注目だ。
定期演奏会の他にも「大人のためのコンサート」と題して、平日の昼に様々な名曲を約60分の凝縮された時間で楽しむことができる演奏会も用意されている。忙しく過ごす日々の中に、気軽な音楽の時間を持ってはいかがだろうか。
そして、2017年から始まった「すみだサマーコンサート」が今年も開催。「まちの人々と一緒に文化を創っていきたい」という上岡の想いから生まれ、合唱、コンテンポラリー・ダンスとコラボレーションしてきたこのコンサートは今年、地元墨田区の中・高校生と演劇で共演し、プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」を上演する。
上岡は今回の共演を「演劇とのコラボレーションはまさに総合芸術のひとつとも言えます。歌がなくても、音楽と演劇は結び付くんですよ。どのような演奏会になるかは実際来て確かめていただきたいです」と語り、若い息吹と新しい文化を創り上げることに意欲を見せた。
今後さらに進化し続ける新日本フィル。新しい時代の到来とともに、今までにない音楽体験を約束してくれるだろう。

発売日 : | 2019/02/20 |
レーベル : | Octavia Exton |
フォーマット : | SACD |

発売日 : | 2018/08/29 |
レーベル : | Octavia Exton |
フォーマット : | SACD |

発売日 : | 2017/12/20 |
レーベル : | Octavia Exton |
フォーマット : | SACD |
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