2019年07月22日
「マチネの終わりに」タイアップCD第2弾が9月発売

クラシックギタリストが主人公の人気小説「マチネの終わりに」タイアップCD第2弾が2019/9/18(水)に日本コロムビアからリリースされる。
「マチネの終わりに」は作家・平野啓一郎が毎日新聞朝刊で連載し、現在累計40万部を超えるベストセラー小説。天才ギタリストと通信社記者の恋愛小説で、2人の切なすぎる恋が感動を呼んでいる。主人公がクラシックギタリストということから、作中にはクラシックギターの作品が多く登場しており、恋愛小説でありながら本格的な音楽小説の趣を呈す。
2016年に第1弾の小説連動アルバム『マチネの終わりに』がリリース。小説の構想段階から関わる世界的ギタリストの福田進一が、作中に登場する楽曲を演奏している。そして今年6月の文庫化を機に、第2弾『マチネの終わりに and more』がリリースされる。
主人公が記者の女性と出会うきっかけとなった重要曲「ブラームス:間奏曲」をはじめ、第1弾では収録されていない多くのギター曲を楽しむことができる。今回も平野啓一郎監修による選曲、福田進一のギターと日本を代表するオペラ歌手林正子の共演で、原作の世界観が音楽で再現されている。
2019/11/1(金)には福山雅治主演、石田ゆり子共演の本作の映画化も決定している。劇中で福山はクラシックギターに初挑戦。福田進一からアドバイスを受け、本番までの約3か月間、練習に励んだ。メインテーマも自らが担当する。石田は、ギタリスト役で出演する若きクラシック・ギタリスト、ティボー・ガルシアの演奏会に足を運んだと自身のInstagramで報告。映画版が2人の抜群の演技力に加え、音楽も存分に楽しめる内容となっていること間違いなしだろう。
映画公開を前に、アルバム『マチネの終わりに and more』でじっくり予習してはいかがだろうか。
タイアップCD『マチネの終わりに and more』
【収録曲】
第1章:出会いの長い夜
01.ブラームス:間奏曲 第2番 Op.118-No.2〈鈴木大介編〉
第4章:再会
02. Ⅰ.プレリュード
03. Ⅲ. ロンド風ガヴォット
第5章:洋子の決断
タンスマン:組曲「カヴァティーナ」
04. Ⅰ.プレリュード
05. Ⅱ.サラバンド
06. Ⅲ.スケルツィーノ
07. Ⅳ.舟歌(バルカローレ)
08. Ⅴ.ダンサ・ポンポーサ(華麗な舞曲)
バークリー:ギターのためのソナチネ Op.52-No.1
09. Ⅰ.アレグロ
10. Ⅱ.レント
11. Ⅲ. ロンド
第7章:愛という曲芸
ヴィラ=ロボス:「12の練習曲」より
12. 第1番
13. 第3番
第8章:真相
14. ドビュッシー:月の光 ~ベルガマスク組曲より〈鈴木大介編〉
15. ラヴェル:ハバネラ形式のヴォカリーズ〈福田進一編〉*
16. ヴィラ=ロボス:アリア ~ブラジル風バッハ5番より *
第9章:マチネの終わりに
ヴィラ=ロボス:「5つの前奏曲」より
17.第2番 「カパドシオ(リオの伊達男)の歌」
18.武満徹:「すべては薄明のなかで」 より 第1曲
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 BWV1009より
19.Ⅱ.アルマンド〈福田進一編〉
福田進一(ギター)、林正子(ソプラノ)*
録音:2019年6/20(木)~22(土) 浦安音楽ホール
平野啓一郎(小説家)
Keiichiro Hirano
1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。以後、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。2004年には、文化庁の「文化交流使」として一年間、パリに滞在。著書に、小説『葬送』『滴り落ちる時計たちの波紋』『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)『ドーン』(ドゥマゴ文学賞受賞)『かたちだけの愛』『空白を満たしなさい』『透明な迷宮』『マチネの終わりに』(渡辺淳一文学賞受賞)『ある男』(読売文学賞受賞)、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』『考える葦』『「カッコいい」とは何か』等がある。
福田進一(ギター)
Shin-ichi Fukuda,guitar
パリ・エコール・ノルマル音楽院を首席で卒業。1981年パリ国際ギターコンクール優勝。以後35年、ソロ・リサイタル、主要オーケストラと協演、超一流ソリストとの共演など、福田の国際的な活動はとどまることを知らない。既に世界数十カ国の主要都市でリサイタルを行い世界的な評価を獲得している。
近年では、2019年3月にモスクワのチャイコフスキーホールで武満徹の協奏曲「虹へ向かって、パルマ」をロシア初演。大成功を収め、唯一無二の国際派日本人ギタリストとしての高い評価を得た。また、教育活動にも力を注ぎ、門下からは鈴木大介、村治佳織、大萩康司、朴葵姫といったギター界の実力派スターたちを輩出している。発表したCDは既に90枚を超え、2017年には自伝的エッセイ「6弦上のアリア」を上梓。11月上映の福山雅治主演映画「マチネの終わりに」ではクラシックギター監修を務める。
平成19年度外務大臣表彰。平成23年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。上海音楽院、大阪音楽大学、広島エリザベト音楽大学、昭和音楽大学客員教授。
林正子(ソプラノ)
Masako Hayashi,soprano
東京藝術大学卒業。同大学院、二期会オペラスタジオ、ジュネーブ音楽院修了。その後欧州を拠点にスイス・ロマンド管弦楽団やナポリ・サンカルロ歌劇場等に客演。オペラでは新国立劇場や東京二期会主催の『コジ・ファン・トゥッテ』『皇帝ティトの慈悲』『ファウストの劫罰』『ダナエの愛』『ナクソス島のアリアドネ』『ばらの騎士』『ローエングリン』『魔笛』『金閣寺』などに主要な役で出演し、いずれも鮮烈な存在感を打ち出す。20年には国際的なプロジェクト「オペラ夏の祭典2019-20」で上演される『ニュルンベルクのマイスタージンガー』への出演が決まっている。映画『崖の上のポニョ』挿入歌「海のおかあさん」を歌い注目を集めた。ジュネーブ在住。二期会会員
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