「バロック・オペラ絵巻《アモーレとプシケ》」―「和」と「洋」の出演者で紡ぐ新舞台

2020/3/19(木)・20(金・祝) に、紀尾井ホール(東京都千代田区)で、セミ・ステージ形式の舞踊劇「バロック・オペラ絵巻《アモーレとプシケ》」(新作) が上演される。
同作は、天上の女神・ヴェーネレ(ヴィーナス)の息子であり、愛の美神・アモーレが、美しい人間の娘・プシケに恋をする愛の物語。アモーレは、羽の生えた裸の幼児の姿で知られているあの「キューピッド」のこと。古代より音楽、絵画、彫刻、文学など、あらゆる西洋芸術に登場してきたアモーレ。彼の金の矢に射られた者は、人であろうと神であろうと恋に落ちてしまう。そんな 彼自身の愛の物語を日本舞踊家、能楽師、オペラ歌手、多方面に活躍するダンサー、古楽アンサンブルなどが一堂に会し、初期バロックの名旋律を紡ぐ舞台。
制作総指揮・脚本は、国内外でオペラやリサイタルを開催し、多方面で活躍を続けるカウンターテナー の彌勒忠史(みろくただし)。彌勒は「台本は日本語による書き下ろし。その筋書きに沿って、パスティッチョと呼ばれる“いいとこ取り”のオペラ作法により、ルネサンスから初期バロックのメガ・ヒット曲を当て込み、ミュージカルのように楽しんでいただこうという趣向」と話す。
また「和洋の音楽ホールを併せ持つ紀尾井ホールだからこそできる、奇跡のコラボレーション。誰もが知っているキューピッドの、誰も見たことがない音楽劇=バロック・オペラ絵巻を是非ご覧ください」とコメントを寄せた。
彌勒忠史プロデュース「バロック・オペラ絵巻《アモーレとプシケ》」(セミ・ステージ形式)/日本語字幕
【日時・場所】
2020/3/19(木) 18:00、3/20(金・祝) 14:00
紀尾井ホール
制作総指揮・脚本:彌勒忠史
音楽ディレクター:濱田芳通
振付・ステージング:森田守恒
【キャスト】
プシケ:花柳凜
アモーレ、西風:白髭真二/2役
ヴェーネレ、父王:観世喜正(19日)・梅若紀彰(20日)/2役・ダブルキャスト
2人の姉:阿部雅子、上杉清仁
歌:阿部雅子(ソプラノ)、上杉清仁(カウンターテナー)、新海康仁(テノール)、坂下忠弘(バリトン)
【演奏】
アントネッロ(古楽アンサンブル)、吉永真奈(箏)
【曲目】
フレスコバルディ:このように私を蔑むのか
カッチーニ:アモールよ 何をグズグズしているのか、天にもこれほどの光はなく
メールラ:そんなふうに信じるなんて
モンテヴェルディ:あなたを見つめ(オペラ《ポッペアの戴冠》より)
ほか
彌勒忠史 (制作総指揮・脚本)
Miroku Tadashi, Production Director/ Producer
千葉大学卒業、同大学院修了。東京藝術大学声楽科卒業。1996~99 年バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして活動後、イタリア政府奨学生として渡伊。ロム・アルメ古楽協会主催オーディションで優勝。イタリア各地で多数の音楽祭に出演。世界水準のカウンターテナーとして国内外でオペラやリサイタルで活躍し、紀尾井ホールには「オリンピーアデ」(15 年・17 年)、午後の音楽会(17 年・18 年)に出演している。さらに市川海老蔵 特別公演《源氏物語》での歌唱および音楽アドバイザーを務め、CD《No early music, No life?》、著作《イタリア貴族養成講座》等を発表し、NHK「テレビでイタリア語」等に記事を連載するなど、多方面で活躍を続けている。在日本フェッラーラ文化大使。 “La Dill (ラ・ディル)”メンバー。平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。二期会会員。
関連記事
-
ニュース2021/3/18
「東京・春・音楽祭2021」開催!―全公演、ライブ・ストリーミング配信で視聴可能
国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭2021」が、上野の東京文化会館を中心に3/19(金)から4/23(金)の約1ヶ月開催される。 昨年は、開催期間中に全ての公演が止...
-
ニュース2020/11/5
久石譲の最新コンサート「JOE HISAISHI presents MUSIC FUTURE Vol.7」ライブ配信決定!
作曲家としてだけでなく指揮者としても活躍する久石譲が現代の優れた音楽を紹介すべく、2014年に立ち上げたコンサート・シリーズ「MUSIC FUTURE」。第7弾となる今回、シリーズ...
-
ニュース2020/10/31
ウィーン・フィル、待望の来日! ロシアの巨匠ワレリー・ゲルギエフ 16年ぶりにウィーン・フィルとの日本公演
今年は新型コロナウイルスの影響で数多くのコンサートが中止となったが、そんな中で「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2020」の開催が決定した。世界のウィーン・...
ユーザーコメント
コメントを投稿する