2020年02月28日
【公演中止】ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020 全公演発表に

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【ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2020開催中止のお知らせ】(2020/3/27)
2020/5/1(金)~4(月・祝)まで、東京国際フォーラムを中心に開催を予定しておりました「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2020」(LFJ)は、このたびの新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響を受け、やむなく開催を中止することといたしました。
詳細は公式サイトをご確認ください。(※外部サイトにリンクします)
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今年、日本上陸15周年を迎える「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020」のプログラム全公演が発表され、記者会見が行われた。毎年ゴールデンウィーク期間に開幕され、昨年は42万人以上を動員。今年は約43万人の動員と約325公演(無料コンサートを含む)が予定されている。
(写真は、左から『ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020 アンバサダー』ふかわりょう、ルネ・マルタン)
今年のテーマは「Beethoven― ベートーヴェン」。ラ・フォル・ジュルネ(LFJ)でベートーヴェンを取り上げるのはLFJ第1回開催時から数え3回目となる。今年は生誕250周年とあって、さらにパワーアップした熱狂ぶりを見せるだろう。
貴族の時代、音楽は宮廷の中にあり、まさに地位を持つものための娯楽だった。それを大衆が楽しめるように間口を広げ、また逆に交響曲や協奏曲を室内楽編曲しサロンで演奏することで、音楽の垣根を無くしたのがベートーヴェンという作曲家だ。
「垣根を無くす」という点ではまさにLFJは現代のベートーヴェンのような存在である。お酒を飲みながら気軽に音楽を聴いたり、ホールで本格的に演奏を楽しんだり。敷居が高いと思われがちなクラシックの演奏会を誰もが楽しめるようにした、時代の先駆けだ。
ルネ・マルタン
LFJアーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンは、そんな気軽に楽しめる音楽祭でも「本物の音楽」を提供することに妥協を見せない。
今回のベートーヴェンづくしな3日間では、彼が作曲したソナタ、交響曲、協奏曲をなんと全曲楽しむことができる。そこには普段なかなか聴くことのできない『交響曲第0番』も含まれており、注目が集まる。先述の交響曲・協奏曲のサロン室内楽編曲版も聴くことができ、原曲版との違いを比べてみるのもおすすめだ。
ベートーヴェンは晩年、ほとんど耳が聞こえなかった。そのことから「聞こえないを、聴こえないにしない。」という想いより生まれたSOUND HUG(サウンド・ハグ)という音楽装置を公演に導入。丸い球体を抱きかかえることで視覚(光)と触覚(振動)で音を感じることができ、耳の自由・不自由に関わらず音楽を楽しむ体験を提供する。
他にも、交響曲第3番『英雄』とコールドプレイの名曲が融合(本人の出演はなし)、西村朗作曲のベートーヴェンオマージュ作品、宮川彬作曲の交響曲第5番『運命』×マンボNo.5などが用意されており、ベートーヴェンを様々な角度から楽しむことができる。
ふかわりょう
『ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020 アンバサダー』のふかわりょうは「1月末に開催された本場フランス・ナントでのLFJで、音のごちそうをたらふく味わいました。この体験をみなさんにも是非していただきたい。フランス料理を楽しむように、前菜、副菜、メインと自分で好きな公演を選ぶのがおすすめです。ロックフェスに足を運ぶように気軽に、『にわかジュルネ』の方も遊びに来てもらえれば」と東京でも公演を盛り上げていきたいと意気込んだ。
生誕250周年のベートーヴェンをLFJで味わってみてはいかがだろうか。
「ラ・フォル・ジュルネ」(LFJ)とは
「ラ・フォル・ジュルネ」は、1995年フランス西部の港町ナントで「クラシックの民主化」を掲げて誕生したクラシック音楽祭。世界中からアーティストが集い、一流の演奏を、1公演約45分、低料金で、朝から晩まで繰り広げる。
日本では、2005年から毎年ゴールデンウイークに開催。有料公演のほか、誰でも気軽に演奏を楽しめる地上広場でのコンサートなどのオープンプログラム、有料公演チケット(及び半券)の提示で参加できる数々のイベント(コンサート、子ども向けプログラム、マスタークラス、講演会など※)が行われ、子どもから大人まで楽しめる。また、音楽祭期間中は、丸の内などの周辺エリアでもミニコンサートが行われ、町中が音楽一色に包まれる。(※一部プログラムは事前配布整理券が必要)
「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020」は2020/5/2(土)~5/4(月・祝)まで東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町エリアで開催。※前夜祭は5/1(金)
※外部サイトにリンクします
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