神奈川フィルハーモニー管弦楽団

1970年に発足。神奈川県の音楽文化創造をミッションとして、神奈川県全域を中心に幅広い活動を続けている。県内各地で演奏会を開催し、オペラ、バレエ、レコーディングなどに数多く出演。音楽教育にも積極的で、子どものためのコンサートを各地で開催。養護施設等を対象とした室内楽ボランティア・コンサートなど、地域に根ざした活動を行っている。また、東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市や南三陸町などへ赴き、復興支援コンサートを毎年開催している。これまでに「安藤為次教育記念財団記念賞」(1983)、「神奈川文化賞」(1989)、「NHK地域放送文化賞」、「横浜文化賞」(2007)を受賞。

名誉指揮者に現田茂夫、特別客演指揮者に小泉和裕、2022年4月からは沼尻竜典が第4代音楽監督に就任している。

 

ホームページ http://www.kanaphil.or.jp

指揮者

  • 沼尻竜典

    音楽監督

    沼尻竜典 Ryusuke Numajiri

    2022年4月より神奈川フィルハーモニー管弦楽団音楽監督に就任。ベルリン留学中の1990年、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。以後、ロンドン響、モントリオール響、ベルリン・ドイツ響、ベルリン・コンツェルトハウス管、フランス放送フィル、トゥールーズ・キャピトル管、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、シドニー響、チャイナ・フィル等、世界各国のオーケストラに客演を重ねる。国内外で数々のポストを歴任。

    ドイツではリューベック歌劇場音楽総監督を務め、オペラ公演、劇場専属のリューベック・フィルとのコンサートの双方において多くの名演を残した。ケルン歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパー、バーゼル歌劇場、シドニー歌劇場等へも客演。芸術監督を務めるびわ湖ホールでは、2017年より4年間かけてミヒャエル・ハンペの新演出による《ニーベルングの指環》を上演、空前の成功を収めた。

    14年にはオペラ《竹取物語》を作曲・初演、国内外で再演されている。17年紫綬褒章受章。

  • 小泉和裕

    特別客演指揮者

    小泉和裕 Kazuhiro Koizumi

    京都生まれ。1969年東京芸術大学指揮科に入学、山田一雄氏に師事。1970年第2回民音指揮者コンクール第1位受賞。

    1972年7月、新日本フィル創立に際し、指揮者として参加。同年ベルリンのホッホシューレに入学し、ラーベンシュタイン教授にオペラ指揮法を師事。1973年夏、ボストンのタングルウッド音楽祭に参加し研鑽を積む。

    1973年、第3回カラヤン国際指揮者コンクールに第1位入賞。その後ベルリン・フィルを指揮してベルリン・デビューを飾った。

    1975年~1979年、新日本フィル音楽監督を務める傍ら、1975年ベルリン・フィル定期演奏会に登場、1976年フランス国立放送管を指揮しルービンシュタイン、ロストロポーヴィチとも協演、同年ザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルを指揮、その後もミュンヘン・フィル、バイエルン放送響等、ヨーロッパ各地において精力的な指揮活動を行った。また、アメリカにおいても、1978年ラヴィニア音楽祭でシカゴ交響楽団を指揮し大成功を収めた後、1980年シカゴ響定期公演に登場し注目を集めた。その他、ボストン響、デトロイト響、シンシナティ響、トロント響、モントリオール響などにも客演。

    ウィニペグ響音楽監督、都響指揮者、九響首席指揮者、大阪センチュリー響首席客演指揮者、都響首席指揮者、都響首席客演指揮者、大阪センチュリー響首席指揮者、都響レジデント・コンダクターおよび日本センチュリー交響楽団(旧・大阪センチュリー響)音楽監督等を歴任。

    現在、東京都交響楽団終身名誉指揮者、九州交響楽団音楽監督、神奈川フィルハーモニー管弦楽団特別客演指揮者。名古屋フィルハーモニー交響楽団音楽監督。

  • 現田茂夫

    名誉指揮者

    現田茂夫 Shigeo Genda

    東京音楽大学指揮科で汐澤安彦、三石精一両氏に師事。

    その後東京芸術大学で佐藤功太郎、遠藤雅古両氏に師事。

    85年安宅賞受賞。

    86年、二期会オペラ「ヘンゼルとグレーテル」でオペラ・デビュー。二期会オペラで活躍する一方、オーケストラ・コンサートでも実績を積む。

    87年、新星日本交響楽団指揮者に就任。

    88年、来日中のドレスデン・フィルに客演したのをはじめとして国内外を問わず主要オーケストラを指揮し、好評を得た。

    90年、新星日響とヨーロッパ演奏旅行。同年、ウィーン国立歌劇場に国費留学。

    91年スロヴァキア・フィルに客演。

    92年、プラハ国立歌劇場日本公演の指揮者として客演。同年、プラハ交響楽団の定期公演に初登場し、翌年、“プラハの春”での“佐藤しのぶリサイタル”は、センセーショナルにヨーロッパで放送された。

    チェコを始めとして、イタリア、ドイツ等での客演も多い。

    96年より13年間神奈川フィルハーモニー管弦楽団を指導し飛躍的に躍進させ、その功績も称えられ2009年4月より名誉指揮者の称号を得る。

    他の主要オーケストとも数多く共演し好評を得ている。

    また、世界的チェリスト故ムスティスラフ・ロストロポーヴィチと03年04年に皇后陛下の古希祝賀コンサートで共演し好評を博した。

    関西二期会や東京二期会、錦織健プロデュースオペラの音楽監督も努め、海外での劇場で指揮も行っている。

    また、アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクール(イタリア/トレント)の審査員として毎回招待されている。

    2000年4月から3年間、NHKの「FMシンフォニー・コンサート」のパーソナリティを務めるなど、バラエティにとんだ活動を行なっている。

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