ママさん記者がきいてみた「0歳からのオーケストラ ~ズーラシアンブラスmeets東京交響楽団」<1>

0歳からのオーケストラ ズーラシアンブラス meets 東京交響楽団

ここ最近、小さな子どもと一緒に楽しめる親子イベントやコンサートってすごく人気があるみたい。うちにも2歳と4歳の子どもがいるから、休日前には一緒に行けそうなものをあれこれリサーチしていて、そのときふと目にとまったのが、この「0歳からのオーケストラ」。

クラシックでも「こども」「0歳からの」と付く公演は増えてきているし、これなら気軽に行けそうだなぁと思っていたけど、でもやっぱりクラシックの演奏会に子どもを連れていくとなると色々と心配で・・・。

 

 

こんなお悩みをお持ちのお父さんお母さん、結構いるんじゃないですか? 元気でわんぱくなのは何よりだけど、一緒にお出かけとなるとそれなりに手がかかる。ましてや、クラシックの演奏会みたいな「しーっ!お静かに」な場所になんてとてもじゃないけど連れて行けない・・・。

そんな子育てまっさかりの迷えるお父さんお母さんに代わって、今回ひびクラ編集部のお隣デスク、親子コンサート担当の2児の”ママさん”記者が、「0歳からのオーケストラ ~ズーラシアンブラスmeets東京交響楽団」を主催している東京交響楽団の営業本部 課長・長久保宏太朗さんに演奏会の見どころや楽しみ方などを伺ってきました。


ー 「0歳からのオーケストラ」、クラシック音楽をほとんど知らない私でも気になっていました。でも、本当に小さい子どもたちを連れて行っても大丈夫なのかなと。そもそも、この演奏会を企画するに至った成り立ちというのは?

私たちは、2002年から主に小・中学生を対象とした「こども定期演奏会」を行なっています。ただ、それよりも小さいお子さんたちを対象にしたコンサートがなかったんです。泣いたり騒いだりしてしまうので、やっぱり普通のクラシックの演奏会となると、どうしても未就学児を連れていくにはハードルが高い。子どもを託児サービスに預けてコンサートを聴くというのは、今では一般的になりましたけど、でもせっかく会場まで来たのに、お父さんお母さんと子どもが離れ離れというのも寂しいし、ちょっと気が引けますよね。

であれば、いっそ一緒に聴けるコンサートがあったら楽しいんじゃないかなと思い、お母さんたちからのリクエストもあって、2007年から「0歳からのオーケストラ」をスタートしました。最初に「0歳からの」とうたってしまえば、ギャーとかワーなんてお互い様。皆さんそれを承知で来てくださいねということなので、誰からも文句は出ません。逆に、「うちの子もあんな時期があったなぁ」「どこの子も同じだよね」なんて親御さん同士で共感し合えたりもしますよね。

「どうしよう全然泣きやまない・・・」という場合も心配しないでください。演奏中でも遠慮せず外に出ていただいてOK。開演前に司会のお姉さんからも、「一旦外に出てあやしてから、また戻ってきてくださいね」という案内がされますので、かなり安心できるんじゃないかと思います。

0歳からのオーケストラ

2007年からスタートした「0歳からのオーケストラ ~ズーラシアンブラスmeets東京交響楽団」。今年は、4月27日(土) カルッツかわさきで開催される。

ー まさに今日お聞きしたかったことのひとつ、”泣き出したらどうしよう問題”がこんなに早く解決されるとは(笑)。あと、2、3歳の子ってトイレが近いので、演奏中にいきたいってなった時に「出れるのかな?」「戻れるのかな?」と。

ご心配なく!戻ってくる際、タイミングによっては、ちょっとだけ客席扉のところで待っていただくときもありますけど、基本は出入り自由です。

プログラムには、「0歳の子ー!」って司会者が呼びかけて、お父さんがワーッて喜んで子どもを抱き上げたり、参加型コーナーなどもあるので、そのタイミングが一番行き来しやすいかもしれませんね。

ー でも、クラシックって1曲が長いじゃないですか。いくら出入り自由とはいえ、さすがに演奏途中に席を立つのは少し抵抗が・・・。

いえいえ、そこもしっかり考えていて、1曲がそんなに長くならないようにしているんです。長くても一番最後の曲が10分ぐらいで、その他の曲はすべて3、4分。と言っても、いわゆるテレビ番組でやっているような子供向け音楽やアニメの曲を演奏しているわけではなく、あくまでクラシック音楽の中から子どもでも楽しめそうな曲を選んでいます。

極論をいうと、0歳の子が知っている曲なんてあるわけないので(笑)。そもそも子どもにとって有名な曲かどうか、というよりは、色々な音やリズムが聴こえて、生のオーケストラの迫力がこんなにすごいんだっていうことを覚えて帰ってもらえればと考えているので、必然的に多様なオーケストラのサウンドがばっちり楽しめるプログラムになっているんです。

そうそう、お手洗いもそうですが、もっと小さい子や赤ちゃんにはこれが必要ですよね? おむつ交換室と授乳室。

0歳からのオーケストラ おむつ 交換室

ゆったりとしたスペースのおむつ交換室には花王株式会社さん提供のメリーズが用意されている。

ー 意外と広い間取りなんですね。

今年は会場が違うので写真とまったく同じにはできないのですが、おむつ交換室にはマットと防水シートを敷いていて、おしりふきやベビーウォッシュも用意してあるので、何の心配もなくおむつを替えられます。ちなみにベビー用品はすべて、花王株式会社様からメリーズをご提供いただいています。

開場から終演後30分ぐらいまで自由に使うことができるので、会場に来てすぐ行く人、演奏中に行く人、終演して会場を出る前に行く人、皆さんそれぞれですよ。

そして授乳室には、YKK株式会社様にご提供いただいている「布絵本」というものを用意してあります。YKKさんはファスニング、つまりファスナーやボタンで留め付けるものを扱っている会社ですよね。なので、これは”しつけ絵本”ということで、ファスナーやボタンの留め方とかを遊びながら覚えたり練習したりできる絵本になっています。

0歳からのオーケストラ 授乳室

0歳からのオーケストラ 布絵本

授乳室にあるYKK株式会社さん提供の「布絵本」。ポリエステル製なので小さなお子さんも安心して遊ぶことができる。

ー 布絵本、カラフルでかわいい~。赤ちゃんが口に入れても安全だし、泣きやまないときにも使えそう。もう十分すぎるほどにケアがされていますね。

会場の中には、小児科医の先生もいらっしゃいます。急にお腹が痛くなったり、転んだり、イスの角でケガをしたりというのはあり得る話。そこは、さすがに私たちでも100%ケアすることはできないので、もしものときに備えてスタンバイしていただいています。ただ、これまでお世話になったことはありません。もっと言うと、お子さんがらみのトラブル自体一度もない。

ー えっ、すごい!

ずっと泣きやまなかったり、会場を走り回っていたり、その程度です。ただ、そのための工夫もありまして、子どもたちの集中力を切らさないために、70分間ほぼノンストップで演奏するようにしています。もちろん出入りは自由ですから、お手洗いの心配などもありません。休憩を入れることで、「まだ始まらないの~?ね~まだ~?」なんてグズられるとむしろ大変ですよね。

もうひとつは、オーケストラだけの演奏、ズーラシアンブラスによる金管五重奏だけの演奏、金管五重奏とオーケストラのピックアップメンバーによる演奏と、プログラムの中で場面が大きく変わる様になっているんです。そうすることで、観ている子どもたちも「あれ?なんか変わったぞ」ってもう一個別のスイッチが入る。つまり視覚的な変化によって飽きさせない工夫をしているんです。子どもがストレスなく楽しんでいたり、じっとしているということは、関心を持って集中している証拠でもありますからね。

ー 会場が駅近というのも助かりますね。子どもを連れて長時間移動するのは、お母さんにとっては重労働なので。

今年は、会場が駅からやや離れたところ(カルッツかわさき ホール)なのですが、それでも駅からバスで5分ぐらいのところなので、そこまで遠くはないと思います。バスを降りたらホールは目の前ですし。例年であれば、ミューザ川崎シンフォニーホールなので、駅から直結徒歩3分。館内にはベビーカー専用の”駐車場”もちゃんとありますからね。こんな感じで・・・

0歳からのオーケストラ ベビーカー置き場

ベビーカー百花繚乱(^0^)170台パーキング可能なので”マイカー”でお越しの際は是非ご利用ください。

ー ちょっとしたカーイベント(笑)。

(笑)170台収容できるので、安心してご持参ください。それともうひとつ、開催日程や開演時間にも配慮しています。例外もありましたが、毎年ゴールデンウィーク初日の開催。連休中盤だと、旅行やお出かけに行ったりして何かとスケジュールを合わせにくいんじゃないかなということで。

開演時間は、11時と14時30分(2回公演)。例えば11時の公演であれば、終わった後にご飯でも食べて、そのままラゾーナ川崎で買い物をして帰るとか、なるべく行動ルートの起点になりそうな時間帯にセッティングしているんです。そうすれば、「じゃあ、お出かけついでに行ってみようか」といった動機付けにもなりやすいんですよね。

 

写真提供:東京交響楽団(撮影:Hikaru☆)

 

続いて、コンサートの目玉にもなっている動物たちの金管五重奏「ズーラシアンブラス」の秘密に迫ります!

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0歳からのオーケストラ ~ズーラシアンブラスmeets東京交響楽団

「0歳から本格的なコンサートホールでオーケストラを聴く」というコンセプトのもとに2007年から始まった演奏会。2010年、マタニティマークで知られる内閣府認証特定非営利活動法人ひまわりの会による「ひまわり褒章 2010・団体部門賞」を受賞。

ビゼーの「カルメン」やチャイコフスキーの「スラヴ行進曲」といったクラシックの名曲から、みんなで歌おう!コーナー、そして全国各地の子どもたちを魅了している動物たちの金管五重奏「ズーラシアンブラス」による圧巻の演奏まで、目で見て、耳で聴いて、家族みんなで楽しめるプログラムとなっている。ホール内には、おむつ交換室、授乳室、ベビーカー置き場なども用意されている。

東京交響楽団(※外部サイトへリンクします)
http://tokyosymphony.jp/pc/top?guid=on

ズーラシアンブラス(※外部サイトへリンクします)
https://www.superkids.co.jp/z-brass/index2.html


東京交響楽団 キッズプログラム~0歳からのオーケストラ~
東京交響楽団 キッズプログラム~0歳からのオーケストラ~
公演日 : 2019/4/27(土) [第1部] 11:00開演/[第2部] 14:30開演
出演者 : ズーラシアンブラス(金管五重奏)、水戸博之(指揮)、東京交響楽団(オーケストラ)
場所 : カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)
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  • 2019/4/8 *cco***n*

    未就学児も一緒に聴けるコンサートがあったらいいなと思っていました。聴きに行きたいと思います。
  • 2019/3/27 *s*k0**5

    「ベビーカー百花繚乱(^0^)170台パーキング可能」にはちょっと驚きと、ママさんたちと子供たちが音楽の栄養を 一杯心に蓄えて、明るく住みよい世界を広げてほしいと、嬉しい希望が湧きました。 京・東山人