2020年12月16日

第九のこと ~ その歴史や楽しみ方から名盤CDや注目のコンサートまでを大特集【2019年版】

第九 ベートーヴェン ベートーベン

早いもので2019年も残りわずか。何かとせわしなくにぎやかなこの時期のイベントごとといえば、クリスマス、忘年会、鍋パ、イルミネーション… でも何かひとつ、忘れていませんか? そう、年末といえばやっぱりベートーヴェンの交響曲第9番、つまり「第九」! 街なかでどこからともなく聞こえてくるあの音楽、皆さん必ず耳にしているはずなのに、実はなんだかよく知らない…。

ひびクラでは、そんなあなたの、「第九」の世界への第一歩をあと押しします。

そもそも「第九」ってなに? どうやったら楽しめるの? といった素朴な疑問を、今年の関東主要オケによる「第九」演奏会のおすすめポイントなどとあわせて徹底解剖!

CDで聴くもよし、実際にホールに行くもよし。令和最初の年末を「第九」と一緒に過ごしましょう!

「第九特集」2022年最新版はこちら

第九のこと

第九のこと【2022年版】

第九の歴史や楽しみ方から注目のコンサート・おすすめCDまでを大特集!

 

 

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2020年に生誕250周年を迎えるベートーヴェンが放った一言を投稿してください。思わずうなった、大草原不可避、そんなナイスな一言セリフには豪華賞品をプレゼント!

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「第九」気になるのこと

「第九」って、いつ誰がどんな風に作ったの? 実はあの有名な合唱部分は、交響曲のほんの一部だったなんて…。今では幅広く愛されている「第九」ですが、当時は賛否両論を巻き起こした革新的な曲だったとか!

迷えるクラシックファン予備軍(?)をはじめ、老若男女・多方面から寄せられた「第九」の素朴な疑問にひびクラ編集部がお答えします!

 

A1.「第九」の正式名称は交響曲第9番ニ短調作品125です。作曲したのはルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。作曲家本人が付けたわけではないですが「合唱付き」という副題を添えられることが多いです。ベートーヴェンは『だだだだーん!』で有名な交響曲第5番ハ短調 作品67「運命」を作曲した人で、クラシック音楽の歴史を変え、現在に至るまでの多くの作曲家に影響を与えてきました。「第九」はベートーヴェンが最後に残した交響曲で、全4楽章から成ります。「運命」とは約15年しか空いていませんが、その短い間にベートーヴェンは革新的な音楽を生み出しました。

    ベートーヴェン作品全集2020(80CD)
(ワーナー・クラシックス音源/一部他レーベル音源)

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ㅤㅤ  2020年はベートーヴェン生誕250周年。各地で多くの演奏会が予定されており、なんと6月には世界最高峰のオーケストラであるベルリン・フィルが来日して「第九」を演奏するんですよ。今からじっくりハマれば来年のベートーヴェン・イヤーはより楽しいものになりそう。

A2.初演当時(初演:1824年)は拍手大喝采の盛況だったようですが、ベートーヴェン・ファンの一部の盛り上がりだったとも言われています。というのも、交響曲に合唱を入れるなんて前代未聞のチャレンジだったからです。今や「歓喜の歌」と呼ばれ、多くの人に親しまれていますが、初めて聴いた人たちはきっと驚いたはず。

ㅤㅤ  「第九」は現代に生きる私たちにとっても決して古いものではない、聴くたびに新たな発見が出てくるような曲です。最初のインパクトもものすごいけど、噛めば噛むほどおいしい。だから今日まで多くの人に愛されてきたのでしょうね。

A3.第4楽章で出てくる合唱の歌詞は、ドイツの詩人/劇作家/思想家フリードリヒ・フォン・シラーの『歓喜に寄す』から抜粋されていますが、これにベートーヴェンが感銘を受けたのは、まだ交響曲第1番を作曲する前のこと。ですが、その頃はこの詩を交響曲にすることは考えていませんでした。ずっと構想を温め、実際に作曲に至った際には2つ作る予定だった曲を合わせ、合唱付きの交響曲「第九」が誕生したのです。

ㅤㅤ  この曲を作曲する際にはかなり難聴が進んでおり、ほとんど音が聞こえない状態だったとのこと。他にも家庭環境の悪化、オペラ上演の失敗が続いたことなど、困難から死を何度も考えていました。それを乗り越え、生まれたのがこの交響曲なのです。

A4.良い質問ですね!「第九」は合唱以外も聴きどころ満載です。第2楽章冒頭のティンパニ、第3楽章の美しいホルンのソロなど挙げればきりがないほど。普通だと第2楽章に用意される緩徐楽章(ゆったりしたテンポの楽章)が第3楽章にあったり、第3楽章にあるスケルツォ(舞曲的な楽章)が第2楽章で突如現れたりと常識を裏切る展開(楽章の構成)はきっと息を飲むことでしょう。

ㅤㅤ  そして、第1楽章からの音楽をよく覚えておいて、第4楽章を聴いてみてくださいね。第4楽章では今までの伏線が全て回収され、なんとそれら全てを否定し、新たな音楽へと突入します。

A5.「人類全てが兄弟となり、幸福や快楽、喜びを神とともに共有しよう。愛する人や友人のいるこの世界での人生は素晴らしいものである」

ㅤㅤ  「第九」の歌詞にはシラーの言葉でこのようなことが書かれています。バリトン歌手が合唱に先立ち一番最初に歌い出す場面では「おお友よ、このような音ではない!もっと心地よい、歓喜に満ち溢れる歌を歌おうではないか」と訴えますが、これはベートーヴェンが作った歌詞です。

ㅤㅤ  日本では、1940年12月31日に『紀元二千六百年記念行事』でNHK交響楽団(当時:新交響楽団)が演奏したのが始まりと言われています。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が年末に第九を演奏していたものを模倣したのです。

ㅤㅤ  海外では、お祝いごとがある際(ホールのこけら落としなど)や、戦争で破壊されたウィーン国立歌劇場が再建された際、またベルリンの壁崩壊の直後の年末に東西ドイツとベルリンを分割した連合国(アメリカ・イギリス・フランス・ソ連)のメンバーによる混成オーケストラでの公演など、「大事な場面」で演奏される曲です。

ㅤㅤ  まるで忠臣蔵(水戸黄門ともいえる?)のようにうまくまとまる曲の構成と、歓喜を歌う歌詞の内容から、年末に今年のあんなことこんなことを全て洗い流そう!というのが日本でウケているのかも。海外では年末の第九はそこまで定番ではないです。

A6.やはり帝王ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の録音でしょう。たくさん発売されているこのコンビの中でもひびクラ編集部おすすめはこの1枚。

    交響曲第9番『合唱』(1977年 東京)
カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

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ㅤㅤ  カラヤンの絶頂期に東京で行われたライヴを録音。軽快なテンポに「まさに理想のベートーヴェン」ともいえる演奏です。カラヤン本人が「最高に満足できる演奏会であった」と話した伝説の録音で、これを聴かないとあなたの「第九」は始まらない!

A7.交響曲第9番『合唱』カラヤン&ベルリン・フィル(1962)です。

    交響曲第9番『合唱』(1962年)
カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

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ㅤㅤ  世界で最も売れたクラシックのレコードランキングで最上位となる「第九」。またカラヤン!と思うかもしれませんが、この結果がまさしく「帝王」の名の通りです。50代だったカラヤンのダイナミックな演奏に味のある管楽器群。今やレジェンドと呼ばれるソリストたちにも注目です。

A8.交響曲第9番『合唱』朝比奈隆&NHK交響楽団はいかがでしょうか。数多くの録音を残している朝比奈隆の1986年のライヴ録音です。

    交響曲第9番『合唱』(1986年)
朝比奈隆 (指揮) NHK交響楽団

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ㅤㅤ  ギュンター・ヴァントという指揮者の代役で振った際のものですが、名コンビNHK交響楽団との熱い演奏が楽しめます。

A9.クラシックのコンサートでは未就学児は入場できないことが多いのですが、小学生以上のおにいさんおねえさんは思い切って足を運ぶのをおすすめします。ちょっぴり緊張するけれど、終わった頃にはきっと一回り大きくなれるはず!

ㅤㅤ  お家で楽しむなら、曲をかけながら踊っても歌ってもいいかも。また、スコア(楽譜)を見てみるのもおすすめ。楽譜が読めなくても、一緒に沢山の楽器を想像したり、音の上がり下がりを視覚化したり、歌詞の日本語訳を知ると、お子さんの想像力がぐんぐん豊かになります。

 

「第九」名盤のこと

とあるCDショップで「第九のCDくださいな♪」と軽いノリで尋ねてみると、熟練”ソムリエ”提案の「第九」のCDはまさかの100枚オーバー。スマホでググってさらにびっくり。なんと検索結果で400枚!洗礼でしかない! トホホ… この膨大な枚数の中からどれを選べばいいんだよ… とお嘆きのあなたに厳選に厳選をかさねた「第九」の名盤をご紹介します。これって本当に同じ曲かよ?!と思わずのけぞる、テンポも雰囲気もまったく異なる4枚。ぜひ聴き比べてみてください。

ちなみに、80年代初頭にCDが開発された際、ディスク1枚分の収録可能時間は「『第九』が収録できるように」という基準で「74分」となりました。実際、指揮者によって10分前後の差はあるものの、95%の「第九」が収まると言われています。

まずはこの1枚!

交響曲第9番『合唱』

フルトヴェングラー&バイロイト(1951)

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お次はバーンスタイン!

交響曲第9番『合唱』(+DVD)

レナード・バーンスタイン&バイエルン放送交響楽団 他
(1989年ベルリンの壁崩壊記念コンサート)

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世界のオザワ「第九」決定盤!

交響曲第9番『合唱』

小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラ

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2019年「第九」最注目盤!

交響曲第9番『合唱』

鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン
(2019年ライヴ)

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※画像の切り替えはをタップしてください。

 

 あなたの「第九」名盤は?

 坂入健司郎(指揮者)
Kenshiro Sakairi

作曲家・指揮者として活躍したワルター・ゲール。57歳の若さで亡くなっているため、聴ける音源は少ないですが、この第九は歴史的名演です。ベートーヴェンが記したメトロノーム(テンポ)指示に忠実に演奏する試みをした最初期の録音で、彼がもう一つ遺した第九の録音(ヘッセン放送響)と比べると第1楽章と4楽章がとてもスピーディーで、音楽の熱量も遥かに上回ります。初めて聴いても第九の世界にのめり込んでしまうでしょう。

坂入健司郎  

交響曲第9番『合唱』(1955年)
ワルター・ゲール指揮
オランダ・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団

HMV&BOOKS onlineの詳細

坂入健司郎 コンサート情報

東京ユヴェントス・フィルハーモニー 第20回記念定期演奏会

ベートーヴェン・ツィクルス最終回 ~ ベートーヴェン生誕250周年

日時:2020/1/5 (日) 13:30 開場/14:00 開演

場所:ミューザ川崎シンフォニーホール

出演:合唱:東京ユヴェントス・フィルハーモニー合唱団/独唱:中江早希、谷地畝晶子、宮里直樹、大沼徹/演奏:東京ユヴェントス・フィルハーモニー/指揮:坂入健司郎

曲目:ブルックナー:テ・デウム/ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」

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※外部サイトにリンクします

プロフィール

1988年5月12日生まれ、神奈川県川崎市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。
これまで指揮法を井上道義、小林研一郎、三河正典、山本七雄各氏に、チェロを望月直哉氏に師事。また、モスクワ放送響音楽総監督ウラディーミル・フェドセーエフ氏、元アルメニア国立放送交響楽団音楽監督井上喜惟氏と親交が深く、指揮のアドバイスを受け、アシスタントを務めている。

13歳ではじめて指揮台に立ち、2007年3月東京芸術劇場で行なわれたチャイコフスキーの『交響曲第4番』をメインとした演奏会で成功を収め、音楽現代2007年5月号において「クライマックスを作るのが実に上手く、白熱した名演となり未来の巨匠ぶりを存分に発揮していた」と絶賛される。
2008年より東京ユヴェントス・フィルハーモニーを結成、現在まで音楽監督を務める。これまで、イェルク・デームス氏、ジェラール・プーレ氏、舘野泉氏など世界的なソリストとの共演や、数多くの日本初演・世界初演の指揮を手がける。

2015年1月、ミューザ川崎でマーラーの交響曲第2番『復活』を指揮した演奏会で好評を博したことを機に、同年3月に指揮者として初めて「かわさき産業親善大使」に就任。5月には、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭に出演を果たし、MOSTLY CLASSIC誌2015年8月号の特集「注目の気鋭指揮者」にも推挙された。

2016年、新鋭のプロフェッショナルオーケストラ、川崎室内管弦楽団を結成。音楽監督に就任。その活動は、2016年12月朝日新聞紙「旬」にて紹介された。その後、湯山玲子氏主宰「サロン・ド・爆クラ!」にて、シェーンベルク「月に憑かれたピエロ」の連続上演を企画・指揮、2018年には東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に初客演しオルフ「カルミナ・ブラーナ」を指揮、成功を収めた。その他にもマレーシア国立芸術文化遺産大学に客演し、新作を世界初演するなど海外での指揮活動も行なっている。

坂入健司郎の作品情報はこちら

 

「第九」とオケと演奏会のこと

「第九」についてちょっぴり詳しくなったところで、実際にコンサートホールに足を運んでみましょう!…でもクラシックのコンサートなんてハードル高いんじゃない?

じゃあたっぷり予習していきましょう! 各オケの広報担当者に聞いた今年の演奏会の聴きどころやおすすめポイント、意外と知らないホールでの作法など、「第九」を120%エンジョイするための情報をご紹介します!

ここが見どころ!
関東主要オケ
 2019年「第九」
コンサートガイド

第九
NHK交響楽団

この演奏会をピックアップ!

ベートーヴェン「第9」演奏会

【日時】2019/12/21(土)17:00 開演

【場所】NHKホール

【出演】指揮:シモーネ・ヤング/ソプラノ:マリア・ベングトソン/メゾソプラノ:清水華澄/テノール:ニコライ・シュコフ/バス・バリトン:ルカ・ピサローニ/合唱:東京オペラシンガーズ

その他の「第9」演奏会

【日時】2019/12/22(日)15:00 開演

    2019/12/23(月)19:00 開演

    2019/12/25(水)19:00 開演

【場所】NHKホール

【出演】いずれも同上

【日時】2019/12/26(木)19:00 開演

【場所】サントリーホール 大ホール

【出演】指揮:シモーネ・ヤング/ソプラノ:マリア・ベングトソン/メゾソプラノ:清水華澄/テノール:ニコライ・シュコフ/バス・バリトン:ルカ・ピサローニ/合唱:東京オペラシンガーズ/オルガン:勝山雅世

※ 12/25(水)はNHK厚生文化事業団主催のチャリティーコンサートとなります。

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今年の見どころは?

今年、N響の《第9》で指揮を務めるのは、女性として初めてウィーン国立歌劇場の指揮台にあがり、ヨーロッパの名門歌劇場を中心に世界の主要オーケストラで活躍するシモーネ・ヤングです。ドイツ・オーストリア音楽の本格的な作品をレパートリーとするマエストラとN響、そして内外の歌劇場の第一線で活躍する声楽陣が繰り広げる《第9》が聴きどころです。

N響さんの「第九」の特色は?

ベートーヴェン《第9》といえば、年末の恒例行事として定着していますが、これは1940年末にNHKのラジオで放送された、N響の《第9》の演奏がそのきっかけの1つと言われおり、この作品の演奏に長い伝統を持っています!

かつてはJ. ローゼンストック、H.V. カラヤン、L.V. マタチッチ、W. サヴァリッシュら、近年ではP. ヤルヴィ、H. ブロムシュテット、C. エッシェンバッハ、M. ヤノフスキなど、その時代の世界最高峰の指揮者陣を迎え《第9》を演奏してきました。

 

第九
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

この演奏会をピックアップ!

特別演奏会 ベートーヴェン「第九」

【日時】2019/12/21(土)15:00 開演

【場所】神奈川県民ホール

【出演】指揮:下野竜也/ソプラノ:石橋栄実/メゾソプラノ:林美智子/テノール:谷口洋介/バリトン:久保和範/合唱:神奈川フィル合唱団

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今年の見どころは?

今回は下野竜也氏の提案で、第九の前にマルティヌーのリディツェへの追悼を取り上げます。この曲は、第2次世界大戦でナチスドイツに完全に破壊されたチェコスロヴァキアの小さな村「リディツェ」への追悼の曲で、戦争で失われた村や人々の悲しみを表しているのに対し、ベートーヴェンの第九は人類はみな兄弟と謳い、その音楽の普遍性や素晴らしさを実感することができます。そんな対比をぜひ感じてもらいたいと思います。

かなフィルさんの「第九」の特色は?

毎年違う指揮者のもと、指揮者の意図する「第九」の本質を表現することかと思います。今回の第九公演は前プロがありますが、続けて演奏されます。(休憩はありません)

 

第九
新日本フィルハーモニー交響楽団

この演奏会をピックアップ!

SMBC presents
「第九」特別演奏会 2019

【日時】2019/12/18(水)19:00 開演

【場所】横浜みなとみらいホール

【出演】指揮:大友直人/ソプラノ:砂川涼子/アルト:加納悦子/テノール:笛田博昭/バリトン:妻屋秀和/オルガン:室住素子/合唱:栗友会合唱団/合唱指揮:栗山文昭

その他の「第9」演奏会

【日時】2019/12/19(木)19:00 開演

【場所】サントリーホール

【日時】2019/12/21(土)14:00 開演

【場所】すみだトリフォニーホール

【日時】2019/12/22(日)14:00 開演

【場所】Bunkamura オーチャードホール

【出演】いずれも同上

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今年の見どころは?

新日本フィルとしては、初の横浜での「第九」特別演奏会です。第九の他、J.S.バッハ「トッカータとフーガ ニ短調」、ベートーヴェン「音楽時計のための5つの小品よりスケルツォとアレグロ」が演奏され、季節を彩るパイプオルガンの荘厳な響きをお楽しみいただけます。(横浜みなとみらい公演、サントリーホール公演のみ)

新日本フィルさんの「第九」の特色は?

イベント性の高い「第九」ですが、新日本フィルでは音楽監督上岡敏之の意向として、音楽としての「第九」を丁寧に造りこむ指揮者を起用しています。リハーサルもしっかりと時間をかけ綿密に構築、一味違った奥深い「第九」を体験できます。

 

第九
東京交響楽団

この演奏会をピックアップ!

特別演奏会「第九」2019

【日時】2019/12/28(土)18:30 開演

【場所】サントリーホール

【出演】指揮:ジョナサン・ノット/ソプラノ:ルイーズ・オルダー/メゾソプラノ:ステファニー・イラーニ/テノール:サイモン・オニール/バス・バリトン:シェン・ヤン/合唱:東響コーラス

その他の「第九」演奏会

【日時】2019/12/29(日)14:00 開演

【場所】サントリーホール

【出演】同上

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今年の見どころは?

東京交響楽団 音楽監督ジョナサン・ノットが遂に《第九》に登場します。世界の第一線で活躍する歌手陣と、ノット監督も絶大な信頼を置く東響コーラスと共に、世界最高峰のホール サントリーホールで、令和元年を締めくくります。

2015年の衝撃的なインパクトを残した交響曲第5番「運命」を皮切りに、その演奏どれもが”名演”と呼ばれ注目されているノット×東響のベートーヴェンは、音楽ファンの間で「ノット&東響 最強説」と呼ばれ、注目され続けています。伝統的でありながら革新的、活力に溢れるこのコンビの演奏は聴き逃せません。

東響さんの「第九」の特色は?

なんといっても今年は「ノット《第九》元年」!年末の第九公演を40年間指揮した桂冠指揮者 秋山和慶から、音楽監督 ジョナサン・ノットへとバトンタッチし、新たな時代が始まります。

今最も注目度の高いノット×東響のコンビによって、伝統の《第九》が、オーソドックスながら変幻自在に。まだ誰も体験したことのない音楽の世界に是非立ち会って下さい。

 

第九
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

この演奏会をピックアップ!

第九特別演奏会 2019

【日時】2019/12/28(土)15:00 開演

【場所】東京文化会館 大ホール(東京・上野)

【出演】指揮:藤岡幸夫/トロンボーン:鈴木崇弘/ソプラノ:安藤赴美子/メゾ・ソプラノ:林美智子/テノール:城宏憲/バリトン:小森輝彦/合唱:東京シティ・フィル・コーア

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今年の見どころは?

今年の第九の見どころは、まず4月に弊団首席客演指揮者に就任した藤岡幸夫がタクトを握ること。7月の就任披露公演や今月の第329回定期でもパワーと情熱溢れる藤岡マエストロの持ち味が、弊団がもつパッション性とうまくマッチしご好評いただいているので、今年はさらに輝きに満ちた歓喜の歌をお届けいたします。

ソリストには安藤赴美子さん、林美智子さん、城宏憲さん、小森輝彦さんという人気実力ともにトップクラスの日本人歌手が揃い、そして弊団専属合唱団である東京シティ・フィル・コーアも出演。これまでにない「第九」をお贈りいたします!

シティフィルさんの「第九」の特色は?

近年、弊団の第九公演では日本管打楽器コンクールの優勝者がソリストとして出演するコンチェルトの作品を前プロとしてプログラムしており、今年は2018年第35回日本管打楽器コンクール トロンボーン部門にて第1位に輝いた鈴木崇弘さんによるエワイゼン作曲《バス・トロンボーンのための狂詩曲》を披露していただきます。「第九」だけでなく他の作品もお贈りするのは弊団第九公演ならでは。さらにはバス・トロンボーン音楽自体レアな作品のため、この機会をぜひお聴き逃しなく!東京文化会館大ホールにてご来場お待ちしております。

 

第九
東京都交響楽団

この演奏会をピックアップ!

都響スペシャル「第九」

【日時】2019/12/23(月)19:00 開演

【場所】東京芸術劇場コンサートホール

【出演】指揮:レオシュ・スワロフスキー/ソプラノ:安井陽子/メゾソプラノ:富岡明子/テノール:福井敬/バリトン:甲斐栄次郎/合唱:二期会合唱団

その他の「第九」演奏会

【日時】2019/12/24(火)19:00 開演

【場所】サントリーホール

【日時】2019/12/25(水)19:00 開演

【場所】東京文化会館 大ホール

【出演】いずれも同上

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今年の見どころは?

約5年ぶりの共演となる、指揮のレオシュ・スワロフスキーは何度も都響と共演してきた名指揮者。多彩なソリストとの共演も見逃せません。

《マエストロからのメッセージ》
日本で特別に愛されているこの名曲を東京都交響楽団と演奏する機会に恵まれることを⼼から幸せに感じています。たくさんのお客様と「第九」のコンサートでお会いできることを楽しみにしています。

都響さんの「第九」の特色は?

年末の恒例となった都響スペシャル「第九」。近年は、音楽監督の大野和士、首席客演指揮者のアラン・ギルバート、終身名誉指揮者の小泉和裕が、桂冠指揮者のエリアフ・インバルなど都響指揮者や共演の多い最も信頼を築いている指揮者、多彩なソリスト陣との共演でお届けしています。これを聴かずに年を越すのはもったいない。是非、都響の「第九」で令和元年を締めくくりましょう。

 

第九
東京フィルハーモニー交響楽団

この演奏会をピックアップ!

令和元年特別「第九」演奏会

【日時】2019/12/20(金)19:00 開演

【場所】Bunkamura オーチャードホール

【出演】指揮:チョン・ミョンフン/ソプラノ:吉田珠代/アルト:中島郁子/テノール:清水徹太郎/バリトン:上江隼人/合唱:新国立劇場合唱団/児童合唱:多摩ファミリーシンガーズ

その他の「第九」演奏会

【日時】2019/12/19(木)19:00 開演

【場所】東京オペラシティ コンサートホール

【日時】2019/12/21(土)19:00 開演

【場所】サントリーホール 大ホール

【出演】いずれも同上

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今年の見どころは?

海外の主要オーケストラや歌劇場のポストを歴任するチョン・ミョンフンのもと“令和”という新時代の幕開けを祝し、第九に続いてエルガー作曲行進曲「威風堂々」第1番の有名な旋律から生まれた戴冠式頌歌より「希望と栄光の国」を演奏します。

東フィルさんの「第九」の特色は?

日本が誇る実力派ソリスト4人に加え、国内屈指の合唱団・新国立劇場合唱団に、都内プロオーケストラの「第九」公演では唯一となる児童合唱の響きが加わります。

 

第九
日本フィルハーモニー交響楽団

この演奏会をピックアップ!

第九特別演奏会2019

【日時】2019/12/24(火)19:00 開演

【場所】東京芸術劇場

【出演】指揮:小林研一郎/オルガン:石丸由佳/ソプラノ:ザリナ・アルティンバエヴァ/アルト:加藤のぞみ/テノール:錦織健/バリトン:青戸知/合唱:東京音楽大学

その他の「第九」演奏会

【日時】2019/12/21(土)14:00 開演

【場所】横浜みなとみらいホール

【出演】同上

【日時】2019/12/26(木)19:00 開演

【場所】東京芸術劇場

【出演】指揮:小林研一郎/オルガン:石丸由佳/ソプラノ:市原愛/アルト:山下牧子/テノール:錦織健/バリトン:青山貴/合唱:武蔵野合唱団

【日時】2019/12/27(金)19:00 開演

【場所】サントリーホール

【出演】指揮:小林研一郎/オルガン:石丸由佳/ソプラノ:市原愛/アルト:山下牧子/テノール:錦織健/バリトン:青山貴/合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団

【日時】2019/12/28(土)14:00 開演

【場所】東京芸術劇場

【出演】12/27に同じ

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今年の見どころは?

来年80歳を迎える小林研一郎と日本フィルとの長年のコンビネーションはまさしく ”あ・うん” の呼吸。ベートーヴェンの情熱とヒューマニティを体現させる演奏として不動の人気を誇る小林研一郎の“炎の第九”は、一年の結びに相応しい「歓喜」の感動を呼び起こすでしょう。この公演ではソプラノに東京音楽コンクール第1位を獲得したアルティエンバエヴァが出演。また、前半にはホール(東京芸術劇場)が誇るパイプオルガンの音色(独奏:石丸由佳)もお楽しみいただけます。

日本フィルさんの「第九」の特色は?

日本フィルの第九特別演奏会は例年二人のマエストロを迎え(2019年は広上淳一と小林研一郎)、それぞれ特色ある演奏を聴くことができます。日本フィルの第九演奏回数はおそらく日本で最多!(ということは世界でも?)毎年お馴染みの出演者というのも特徴で、小林研一郎とテノール錦織健との歴史は長く、25年以上も共演を重ねています。より熱く深みを増した演奏をお楽しみください。

 

第九
読売日本交響楽団

この演奏会をピックアップ!

SHINRYO Presents
「第九」特別演奏会

【日時】2019/12/17(火)19:00 開演

【場所】東京芸術劇場コンサートホール

【出演】指揮:アイヴァー・ボルトン/ソプラノ:シルヴィア・シュヴァルツ/メゾソプラノ:池田香織/テノール:小堀勇介/バリトン:トーマス・オリーマンス/合唱:新国立劇場合唱団/合唱指揮:三澤洋史

その他の「第九」演奏会

【日時】2019/12/18(水)19:00 開演

【場所】サントリーホール

【日時】2019/12/20(金)19:00 開演

【場所】サントリーホール

【日時】2019/12/21(土)14:00 開演

【場所】東京芸術劇場コンサートホール

【日時】2019/12/22(日)14:00 開演

【場所】東京芸術劇場コンサートホール

【日時】2019/12/23(月)19:00 開演

【場所】アクトシティ浜松(静岡)

【日時】2019/12/24(火)19:00 開演

【場所】フェスティバルホール(大阪)

【出演】いずれも同上

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今年の見どころは?

毎年チケット完売する人気の読響「第九」公演。既に20、21、22日の3公演は完売しています。今年は、ザルツブルク音楽祭やバイエルン国立歌劇場などで活躍する名匠ボルトンが指揮。ウィーン国立歌劇場などで歌うソプラノのシュヴァルツ、10月の日本音楽コンクールで優勝したテノールの小堀勇介ら実力派声楽陣と、日本を代表するプロ合唱団の新国立劇場合唱団が共演し、“歓喜の歌”で極上のハーモニーを響かせます。

読響さんの「第九」の特色は?

2007年から12年にわたって日本を代表するプロ合唱団の新国立劇場合唱団と毎年「第九」で共演してきたのは読響だけ。読響の深く豊潤な弦楽器の響きは、「唯一無二のサウンド。ヨーロッパのオーケストラのよう」と言われるほど高く評価されています。ぜひとも、読響のゴージャスな響きをライヴでご体験ください!


はじめてのクラシックコンサートで知っておきたいこと

コンサートホールで静かに音楽を聴く…普通のフェスやライブと違った雰囲気になんだか緊張しますよね。でも大丈夫。基本さえ押さえれば、絶対に楽しむことができちゃうんです!

 

  服装のこと

「ドレスコードがあるんじゃない?」なんて噂を聞くけど、そんなことありません。いつものあなたのままで行ってみましょう。スーツじゃなくても、ドレスじゃなくてもOK。近頃はデニムの人だって多いんです!でも、ちょっぴりおしゃれをして背伸びしてみるのもおすすめ。せっかくの贅沢な時間、お気に入りの服に身を包まれるのはとても素敵なことです。

 

  パンフや座席のこと

当日は、曲の説明が書いたパンフレットが配られます。へぇ!と思えるような新しい知識に出会えるかもしれないので、早めに席に着いてゆっくり読んでみましょう。
そして予習も大切! あらかじめ音源を聴いてイメトレしたり、この特集を読んだり、どんな音楽が奏でられるか想像するのも楽しいですよ。もし、奏者を近く感じたいなら前方の席、オーケストラ全体を楽しみたいなら1階中央か2階前方の席を予約するのがおすすめ。

 

  拍手のこと

実はコンサートで一番難しいのが、拍手のタイミング。周りの様子をよく観察してみましょう。曲が終わったかな?と思っていても、実は途中だった!ということも。ちなみに「第九」のような交響曲は楽章間の拍手をしないのがルールです。曲が終わったら、決してフライングせず、気持ちを込めて演奏者に敬意を伝えましょう。もし聴衆が感動したなら長く拍手が続くことも。長い緊張が解けたこの瞬間を温かい気持ちで過ごせるはずです。

 

最後にひとつ、何より大切なことをお伝えします。コンサートでは、この瞬間にしか体感できない「今」の音楽、空間、息遣い、そして自分の中に生まれる気持ちを楽しむということ。難しいことを考えすぎず、ありのままで過ごすことで、あなたにとって忘れられないクラシック体験が生まれることでしょう。

では、いってらっしゃい!

 

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