教えて!ひびクラシック~あなたの疑問にお答えします vol.2

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クラシックファンの皆さまですら、「そういえばこれって・・・なんだろう?」と思わず疑問を抱いてしまうこと、ありませんか?この「教えて!ひびクラシック」では、そんな疑問・質問にひびクラ調査団のガーシュウィンとプッチーニ(注:ハンドルネーム)が全力でお答えしていくコーナーです。

皆さま、お久しぶりでございます。
ひびクラ調査団のプッチーニです。
2019年もどうぞよろしくお願いいたします。

プッチーニ

さて、お正月気分が抜けきらない調査団のもとに、質問が届きました。

 

「オーケストラには野球の球団のように本拠地(ホール、会場)はあるの?あるとしたらそれぞれどこ?」

 

本拠地・・・確かにどこにどんなオーケストラがあるのか、それは興味がありますね。
かしこまりました。
新春第1発目の「教えて!ひびクラシック」は、本拠地を含めて全国のオーケストラについてお届けします。

 

全国の分布図

日本には「日本オーケストラ連盟」という、オーケストラ音楽の振興と普及のための活動を行なっている公益社団法人があります。その連盟に加盟しているプロフェッショナル・オーケストラは全36団体(正会員25、準会員11団体)。全世界のオーケストラと比較しても、この小さい国土の中になかなかのオーケストラ数といえるのではないでしょうか。

公益社団法人日本オーケストラ連盟
「日本のプロフェッショナル・オーケストラ年鑑 2017」正会員データを基に作成

全国各地に様々な会場があり日々様々な公演・演奏が行われていますが、上記のオーケストラはそれぞれの地区に事務局を構え、地元のホールで定期演奏会などを行っています。その地域の音楽の活性化にひと役買っているオーケストラについて、北から順にご紹介していこうと思います。

 

札幌交響楽団

1961年に「札幌市民交響楽団」の名称で発足、翌年に財団法人化、2009年10月1日には北海道初の公益財団法人となった、北海道唯一のオーケストラが札幌交響楽団。1985年に黒澤明監督の映画「乱」(武満徹作曲)の音楽を担当したことで知っている方もいるのではないでしょうか。この札響のメインホールは、ギリシャ神話の音楽神アポロンの楽器「キターラ」と「北」の意味が込められている名前がつけられた、札幌コンサートホール Kitara。事務局もこのコンサートホール内に構えられています。
定期演奏会、特別演奏会、名曲コンサートなど、様々なコンサートを行う傍ら、札幌市内の小学6年生を対象とした「Kitaraファーストコンサート」での演奏会や、ワークショップなどの音楽教育、病院や福祉施設でのミニコンサートなど様々な活動も行っています。

札響にはキャラクターも!北海道の希少な鳥エトピリカをモチーフにした、ピリッキー。オリジナルグッズもあるようですよ。なかなか可愛らしい。

札幌交響楽団 公式サイト

 

仙台フィルハーモニー管弦楽団

1973年、市民オーケストラ「宮城フィルハーモニー管弦楽団」として誕生、1989年に本拠地の名を冠した「仙台フィルハーモニー管弦楽団」に改称、1992年に財団法人として再スタートを切ったのが仙台フィルハーモニー管弦楽団。
東日本大震災による影響で数ヵ月にわたり演奏活動を中止せざるを得なくなるも、音楽と被災者を繋ぐ活動を行ったり、被災地を代表してロシアで演奏するなど、地元のみならず全世界にその存在を広く知られるようになりました。2001年から開催されている仙台国際音楽コンクールで、ホストオーケストラとして演奏していることでも知られています。
メインホールは、日立システムズホール仙台・コンサートホール。

仙台フィルの公式サイトには楽団員同士の対談やコラムなどが充実していて、なかなか面白いですよ。また、どのオーケストラでもSNSには積極的ですが、この仙台フィルのTwitterはとりわけ有名で、「中の人」😎の愛され度はなかなかです。1/15(いちごの日)には大好きな(?)いちごを投げられまくったり、秒ふぁぼが得意(他人のツイートを“いいね”することを“ふぁぼる”と言いますが、その“ふぁぼ”が即行で行われるのが「秒ふぁぼ」)だったり、ファンとの交流は見ているだけで楽しいです。「どうもね」の挨拶がクセになります。

仙台フィルハーモニー管弦楽団 公式サイト

 

 

山形交響楽団

1972年、東北初のプロ・オーケストラとして誕生した、山形交響楽団。2008年にはアカデミー賞映画「おくりびと」に出演したことでも注目を浴びたオーケストラです。
「“食と温泉の国”のオーケストラ」と自らを称し、定期演奏会などのほかに積極的に行っているのが「さくらんぼコンサート」。東京などで行われるその公演で山形物産展を同時開催するなど、地方からの発信の先駆けともいえる存在です。メインホールでの定期演奏会、特別演奏会のほかに、庄内演奏会として鶴岡・酒田での定期演奏会も行うなど、地元山形に根差したオーケストラといえるでしょう。メインホールは山形テルサホール。

オーケストラの自主レーベルとしては日本初となるCDレーベル『YSO live』を立ち上げるなど、発信にも積極的。さらに会員制度とは別に「ファンクラブ」も存在しています。ファンクラブ主催の温泉グルメツアーもあるみたいですよ。楽しそうですねー。

山形交響楽団 公式サイト

 

 

群馬交響楽団

1945年、戦後の荒廃の中で文化を通した復興を目指して「高崎市民オーケストラ」として創設。とにかく歴史の古い、長きにわたり活躍しているオーケストラです。移動音楽教室や高校音楽教室など教育的な活動も積極的に行い、群馬県の文化の象徴として県民から広く支持されているばかりでなく、群響をモデルに制作された映画「ここに泉あり」の公開、文部省による全国初の「音楽モデル県」として指定されるなど、まさに“群馬に群響あり”といった存在といえます。メインホールは群馬音楽センター。今年は新しいホールもオープン予定です。

会員制度が通常のオーケストラの支援となる中、そうした会員に加え、「群響サポート自動販売機」や「ふるさと納税制度による群馬交響楽団支援」など、様々な形でオーケストラをサポートすることができるみたいです。アイディアマンがいるんでしょうね。意欲的で素晴らしいですー。

群馬交響楽団 公式サイト

 

首都圏のオーケストラ、さらに東海地区以西のオーケストラについては、次回以降でご紹介いたします。

お楽しみに。

 

「教えて!ひびクラシック」への疑問を大募集

冒頭で申し上げました通り、この「教えて!ひびクラシック」は皆さまからの疑問・質問を募集しております。応募ページに調べてほしいことをどしどしお書き込みください。
ひびクラ調査団のガーシュウィンとプッチーニが皆さまに代わって誠心誠意お調べいたします。

応募ページはこちら

 

《vol.3に続く》

 

 

  • 2019/1/22 *o*ar*

    日本にこんなにたくさんオーケストラがあるなんて。カラーが違ってそれぞれ面白い。続きも楽しみです!