2019年07月12日
ひびクラ女子リアル育成PJ〜新入社員いつきさんの場合 Op.26

このプロジェクトは、ある日ひびクラ編集部に声を掛けられた、クラシック初心者の新入社員いつきさん(仮名だけど実在!)が、あれこれ分からないことをクラシックファンの皆さんによるユーザー投票で教えてもらい、その結果を真面目に体験していくという、SNS連動型のリアル育成プロジェクトです。
こんにちは。
最近はもっぱら、ミュージカル『エリザベート』を観劇することが日々の潤いになっています、いつきです。
『エリザベート』は、19世紀後半に実在したオーストリア皇后・エリザベートの史実を基に、ファンタジー要素・恋愛要素などなどを組み込んで作られたウィーン発のミュージカルです。
そう言えば今お勉強中のベートーヴェンも、生涯のうち35年間をオーストリアの首都・ウィーンで過ごしていたとのこと。エリザベートが現れるちょっと前のお方ですが、19世紀を生きた点では被ります。しかもエリザベートの出身はベートーヴェンと同じくドイツ。なかなか不思議な縁を感じますね。
さて、ベートーヴェンローラー作戦の続き。
前回は「標題音楽編」ということで、「ベートーヴェンのピアノ・ソナタならこれ! 」という曲をお伺いいたしました。
投票頂いた皆さま、ありがとうございます!
リプで「『月光』がない」とご指摘下さった方々!
ごめんなさい、意外にも私『月光』は履修済みなのです。また聴く機会があるといいな。
ということで、今回は投票数が一番多かった「ピアノ・ソナタ第8番『悲愴』」を聴いてみたいと思います。
ショパンでたくさんお世話になったポリーニさんの演奏をチョイス。
全3楽章、演奏時間17分ほどです。
~♪~♪~♪~
第一楽章はまさしく「悲愴」。かなり悲劇的です。
階段を転げ落ちるように加速していく悲しみがありつつ、時折フワっと浮遊させ、でも結果没落。はい終了。みたいなイメージ(笑)。この時折フワっの部分が、にわかに夢を見せてくるから残酷ですよね。
それにしても、この一音一音に釘を刺されるようなポリーニの鋭利さ、なんなのでしょう…。音が粒だっていて、やはり聴き入ってしまします。好き。
次に、第二楽章。
えぇぇぇ!これはさすがに聴いたことあるけどベートーヴェンだったのぉぉぉぉぉ!
驚きを隠せません。ボートレースのCMの曲かと思ってた。。。
第一楽章の「悲愴」はどこへやら、とても穏やかで情緒的な曲です。違う世界の楽園に迷い込んだようなミステリアスな部分もあって、正直「悲愴」感はゼロ。でもある意味、諦念に打ちひしがれている人のような怖さはありますね。
最後の第三楽章。
あ、この人諦念には至っていなかったのね。とちょっと安心(?)する冒頭。
第二楽章の“緩”のイメージから一転、第一楽章と同じく“急”、そして「悲愴」のイメージを持つ曲です。ただ、第一楽章よりは発散型の「悲愴」。後半になるにつれ音数がものすごいことになっていくのですが、それでも一音たりともダレさせないポリーニさん。強い。素敵です。好き。(二度目)
ベートーヴェンの三大ピアノ・ソナタの一曲として名高いという『悲愴』。この標題はベートーヴェン本人が付けたものらしいですね。
『悲愴』という標題は初耳でしたが、特に第二楽章は色々なシーンで使われている超が付くほどの有名曲でした。『悲愴』のイメージから一番かけ離れた第二楽章が有名だからこそ、その標題自体があまり知られていないのかも?とも思ったり。
(もちろんクラシックファンにとっては常識なのかもしれませんが…)
うーん、ベートーヴェンの奥深さにどんどん足を突っ込んでいってしまっている気がする今日この頃。
さて、ひびクラ編集長のもとへ。
編集長「次回でベートーヴェン最終回だから」
ええっ。せっかく深く潜る心づもりができてきたのにタイミング…。
編集長「じゃあ聴き残しているベートーヴェンの曲はある?」
そう問われても困るのです。引き出しがないもので…。
頭を抱えること約1分、鈍化した頭に閃きが舞い降りました。
\皆さんに助けてもらえばいいんだ!(他力本願!)/
という事で、お力添えください。
皆さんが思う、「絶対にこれだけは聴いておくべき!」というベートーヴェンの曲はありますか?
▼ちなみに私が今まで履修した曲一覧はこちら
・ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 『月光』
・交響曲第5番 ハ短調 (運命)
・交響曲第7番 イ長調
・交響曲第3番 変ホ長調 『エロイカ(英雄)』
・ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 『皇帝』
・ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 『春』
・ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調『悲愴』
上記以外でオススメの曲がございましたら、ぜひ〔#私が推したいベートーヴェン〕のハッシュタグをつけてTwitterで投稿してください♪
2回目となるハッシュタグ企画、奮ってご参加くださいませ~!
さあ、いつきさんに「ベートーヴェンなら絶対にこれだけは聴いておくべき!」教えてあげましょう!
こちらのTwitter投稿から投票をお願いします。
※投稿にはTwitterアカウントの作成が必要です
🐣『ひびクラ女子リアル育成プロジェクト』Op.26
▼https://t.co/mKWpSq86bAいつきさんに「絶対にこれだけは聴いて!」というベートーヴェンの曲を教えてあげてください👂
1⃣「#私が推したいベートーヴェン」とつけて
2⃣ あなたの推しを投稿で教えてください#ひびクラ女子 #ひびクラ #リアル育成 pic.twitter.com/9Mq0wfGSSx— ひびクラシック (@hibiclassic) July 12, 2019

発売日 : | 2011/10/04 |
レーベル : | Dg Duo |
フォーマット : | CD |
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