2019年11月08日

ひびクラ女子リアル育成PJ~いつきさんの場合 Op.33

ブラームス

このプロジェクトは、ある日ひびクラ編集部に声を掛けられた、クラシック初心者の新入社員いつきさん(仮名だけど実在!)が、あれこれ分からないことをクラシックファンの皆さんによるユーザー投票で教えてもらい、その結果を真面目に体験していくという、SNS連動型のリアル育成プロジェクトです。

< 前の記事:Op.32

 

こんにちは。
最近、なかなか(自分の中で)スマッシュヒットなミュージカルに出会えず嘆かわしい日々を送っております、いつきです。

 

さて、前回は「ブラームスの交響曲を聴くならコレ!」を皆さんにお伺いしました。
いつもたくさんの投票ありがとうございます!

 

わずかな差ですが、一番人気は『交響曲第1番』という結果に。

 

ひびクラ先生が教えて下さったのですが、ブラームスは同じく“ドイツの3大B”であるベートーヴェン(もう一人の“B”はバッハ)に強く影響を受けているようですね。

ツウの間では「ブラームスの交響曲第1番はベートーヴェンの交響曲第10番」と言われることもあるそうで。それほどベートーヴェンと類似しているのでしょうか?

 

早速聴いてみましょう。

 

~♪~♪~♪~♪~

 

第1楽章。
まず冒頭、ティンパニが「ドン、ドン、ドン…」と規則正しく、そして力強く鳴り、これから起こる恐ろしい未来を忠告してくれているかのような導入です。

あ、そう言えばベートーヴェンの『運命』(ダダダダーン)でも同じような感情になった気がします。これも関係あるのかな?

 

そこからどんな激動の演奏が待ちわびているのかしら…と思いきや、それ以降は意外としっとりというか、柔らかいというか…ダンディです(笑)。これが“秋”をイメージさせるブラームスの楽曲なのか…!

「秋 ダンディ」で検索してヒットしたフリー素材がこちら


第2楽章はふわふわ~っと懐かしさが漂う牧歌的な雰囲気がありますね。低音の弦楽器の音と木管楽器の相乗効果でしょうか、ほっこりする温かみを感じます。焼き芋がホクホクしている感じですね。

 

第3楽章は一瞬で終わってしまいましたのですが、このバランスは一体?(笑)
すごく穏やかですが、それまでのまったりとした雰囲気ともまた違う、さわやかな楽章に感じます。

 

そして第4楽章。第2・3楽章の温かみがサーっと消え、第1楽章の険しい雰囲気に戻ったような。ここでもティンパニさんが大活躍ですね。しかしただ暗いだけで終わるのではなく、終盤になるにつれて俄然明るい道も提示されているような楽章でした。

 

途中、「あれ、この曲聴いたことある…?」と思った瞬間があったのですが、どうやらベートーヴェンの“第九”でコーラスが高々と歌い上げるパート(ふろいで!しぇーねる!のところ)に類似しているフレーズがあるのだとか。

 

そんな、ちょっと嬉しい発見もあり、全編聴き終えましたが…

 

ブラームス、正直に言うと、かなり苦戦しました(汗)

全体を通して“分かりやすい聴かせどころ”が少なかったように感じ、その手強さに恐縮してしまったことは否めません。

 

ずっと「髭男ぉっょぃ…」と呟きながら聴いていた私。
あ、髭男(ヒゲダン)とは、ブラームスのことです(笑)。

 

先生がおっしゃっていた“ブラームス=秋”という感覚は理解できたのですが、それを“秋の趣き深さ”として享受するには、まだまだ修行が足らんのです。

 

自分のお子様具合を改めて認識しましたが、ここから私がブラームスにどれだけ歩み寄っていけるか、皆さまにはその過程をお楽しみ頂ければと思います(笑)。

 

ということで、次のブラームス修行にまいりましょう。

 

先生「諦めないで、協奏曲も聴いてみようね(ニコ)」

 

は、はい…先生。

 

でも協奏曲ならメインの楽器があるから、交響曲よりかえって分かりやすいのかも??

 

どんなことでも、まずはポジティブに受け入れてみる。くじけないように頑張ります。

 

さて、「ブラームス 協奏曲」でググった結果、ちょうど以下の4曲がヒットしました。

 

■ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15

■ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.8

■ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77

■ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 op.102

 

ピアノ、ヴァイオリンの協奏曲には馴染みがありますが、ヴァイオリンとチェロの協奏曲というのは初めて聞きました。まだまだ知らない演奏形態もたくさんありそうです。

 

今回はこの4つから、皆さんの思う「ブラームスの協奏曲ならこれ!」を教えてください!

苦戦してでも真面目に勉強しますので…!(笑)

 

さあ、いつきさんに「ブラームスの協奏曲を聴くならコレ!」を教えてあげましょう!

こちらのTwitter投稿から投票をお願いします。

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