2019年12月20日
ひびクラ女子リアル育成PJ~いつきさんの場合 Op.35

このプロジェクトは、ある日ひびクラ編集部に声を掛けられた、クラシック初心者の新入社員いつきさん(仮名だけど実在!)が、あれこれ分からないことをクラシックファンの皆さんによるユーザー投票で教えてもらい、その結果を真面目に体験していくという、SNS連動型のリアル育成プロジェクトです。
皆さんこんにちは。いつきです。
気づけばもう年の瀬。これが今年最後の回になります。
先日、会社の忘年会でビンゴ大会がありまして。
見事1等・松坂牛をもぎり取った若手とは私のことです(ドヤ)。
来年の運を使い果たしたかもしれません。
さて、前回は「ブラームスのピアノ四重奏曲を聴くならコレ!」をお伺いしました。
投票頂いた皆さま、ありがとうございます!
結構な票差で『ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 op.25』が一番人気ですね。
“ピアノ四重奏曲”とは≪ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ≫の4つの楽器で演奏される室内楽曲のこと。
勝手なイメージですが、小編成ということで若干こじんまりしているのかな…?なんて思ったり。前回、軽いノリで“ミーハー精神を捨てる”宣言をしてしまった私ですが、ブラームスの奥ゆかしさのついていけるのか…勝負どころです(頑張れ自分)。
なにはともあれ聴いてみましょう。
『ピアノ四重奏曲 第1番』は4楽章構成、演奏時間は約35分です。
~♪~♪~♪~
~♪~♪~♪~
~♪~♪~♪~
~♪~♪~♪~
おっっ、これは…
なんかおしゃれ??!です!聴ける!!!
まず第一楽章、のっけから暗いです。さみし気で不吉な雰囲気が続き、曲は途中壮大さを増していくものの、最後は消え入るようなフィニッシュ。
第二楽章はチェロの連続した音がこれまた不吉。ピアノがどれだけ明るいメロディを弾こうが、水面下で不幸が着々と育っていっているこの感じ。でも最後は割とケロっとしていて、明るめ・静かめの終わり方です。
第三楽章も割と明るめ、というか穏やかな入りです。ですが徐々に勢いを増していき、4つの音が一つの塊となっていく感覚。高揚感マックス!なところまで行きますが、最後はトーンダウンでしっとりと締めます。
そして第四楽章は!!!これは始まった瞬間好きでした。ググったところ、この楽章は“ジプシー風ロンド”と名付けられているそうです。なぜジプシーなのかは謎ですが、情熱的なグルーヴ感、そして独特の哀愁的表現がなんだかジプシーっぽい。(ちなみに私のジプシーのイメージは、ディズニー映画『ノートルダムの鐘』のキャラクター・エスメラルダです)
クライマックスが近づくにつれテンポアップしていき、最後は力強くフィニッシュ!
奏者は4人だけですが、少人数でこんなに幅広い表現ができるものなのか~!と思わず関心してしまいました。
と言うか、全然こじんまりしていない。数が少ない分個々の表現力が引き立つので、初心者としても聴きどころが分かりやすかったように思います。
ちなみにYouTubeにも演奏動画がたくさん上がっていたのでいくつか見てみたのですが、奏者4名が顔を見合わせながら、そして呼吸を合わせながら演奏している姿がすごく、こう…美しい光景!
大編成のオーケストラでは指揮者と奏者のアイコンタクトはあっても、奏者同士のそれってあまり頻繁には見ない気がするし。そんなところで新鮮さがあったのかもしれません。
個人的には映像の方がより楽しめた印象です。
さて、やっと少しだけブラームスに前向きになってきた私ですが、思い返せば“ブラームス=秋”というイメージがあるらしいというところから始まったこのブラームスローラー作戦。
皆さまお気づきの通り、もう季節はすっかり冬です。クリスマスです。大晦日です。
「私も冬支度をしたい!もうすぐクリスマスだし、気分もシャンシャンしたい!」
といことで、お次は“THE年末”な曲を聴きます。
皆さまお馴染み、『第九』の出番。
…“ミーハー精神を捨てる”宣言、これにて撤回!(笑)
『第九』は言わずと知れたベートーヴェンの交響曲ですよね。この連載でも一度取り上げたことがあり、つまり私も一通り聴いたことがあります。
でも前回聴いたのは今年の8月だったので、12月にもう一度聴いておきたいな~と思っていたのです。
そしてなんと!タイミングを計ったかのごとく!!ただいまひびクラでは絶賛“第九キャンペーン”実施中という訳です。
第九特集 2019/12/18
ベートーヴェン大喜利 Twitterキャンペーン
「第九」特集との連動企画で「ベートーヴェン大喜利」Twitterキャンペーン開催。2020年に生誕250周年を迎えるベートーヴェンが放った一言を投稿してください。ナイスな一言セリフには豪華賞品をプレゼント!
はい、もうこれは聴く道しかない。
ということで、今回はひびクラ厳選の『第九』名盤4つの中から皆さんのお気に入りを選んで頂きましょう♪
■フルトヴェングラー&バイロイト(1951)
■小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラ(2002)
■鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン(2019年ライヴ)
■カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1977)
♪ク~リスマス~が今年もや~てくる~
私(自称ミュージカルオタク)の推し劇場であるシアタークリエのキャラクター“クリエちゃん”。
いつもは上演中のミュージカル作品に関連した扮装をしているこの子ですが、先日訪れたらこんなところに、こんな姿で!!
まあかわいいこと。
よいクリスマス&年末が送れそうです。
それでは皆さま、よいお年を!!!!
さあ、いつきさんに「ベートーヴェンの第九を聴くならコレ!」を教えてあげましょう!
こちらのTwitter投稿から投票をお願いします。
※投稿にはTwitterアカウントの作成が必要です
🐣『ひびクラ女子リアル育成プロジェクト』Op.35
▼https://t.co/ufqQK72P16気づけば今年もあとわずか。”THE年末”ムードに包まれたいならやっぱりこの曲しかないでしょう。ということで、ためらうことなく「第九」アゲイン!
「ベートーヴェンの第九を聴くならコレ!」を教えてあげましょう!
— ひびクラシック (@hibiclassic) December 20, 2019
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ニュース 2019/11/8
「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020」日本上陸15周年のテーマは『ベートーヴェン』
来年、日本上陸15周年を迎える世界最大級のクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2020」が、2020/5/2(土)から5/4(月・祝)の3日間に開催される。2020年のテーマは「Beethoven― ベートーヴェン」。ベートーヴェン生誕250周年を記念し、交響曲やピアノ協奏曲、ピアノ三重奏曲、ピアノソナタなどを楽しむことができる。
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はじめてのクラシック~ベートーヴェンの名曲5選
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