2020年03月06日
ひびクラ女子リアル育成PJ~いつきさんの場合 Op.39

このプロジェクトは、ある日ひびクラ編集部に声を掛けられた、クラシック初心者の新入社員いつきさん(仮名だけど実在!)が、あれこれ分からないことをクラシックファンの皆さんによるユーザー投票で教えてもらい、その結果を真面目に体験していくという、SNS連動型のリアル育成プロジェクトです。
楽しみにしていた舞台が公演中止になりました(泣)。
致し方ないと分かりつつ…残念な気持ちは拭いきれません。
心が落ち着かずにモヤモヤ~…。
そんな時は手首の付け根、小指側をギューッと押してみましょう。
神門(しんもん)と呼ばれるツボらしいです。不眠にも効果的みたい。
世の中が混乱しておりますが、こういう時こそ優しさと冷静さを忘れずにいたいものですね。
さて、気を取り直して本題に入りましょう。私いつきと申します。
前回は、協奏曲・交響曲・管弦楽曲 室内楽曲・バレエ音楽の中から「カラヤン&ベルリン・フィルで聴きたいチャイコフスキーの音楽カテゴリー」をお伺いしました。
投票頂いた皆さま、ありがとうございます!
やはりカラヤン&ベルリン・フィルですから、大規模の演奏形態である交響曲が人気でしたね。
前回、交響曲の第5・6番をサラッと聴いた感想を書きました。
しかし後でひびクラ先生が教えてくれたのですが、交響曲第4~6番はチャイコフスキーの“3大交響曲”と呼ばれているというではないですか。
それは<全部聴きなさい>というお達しに他ならない。と思う(震)。
ということで、今回は交響曲第4番をお勉強したいと思います。
でも先日私が調べていたサイトでは、第5・6番が特に人気と書かれていたんですよね~。
第4番…なんだか“これを知っていたらツウ”みたいな雰囲気が漂っていて気になるので、少しググってみました。
ほぉ、第4番は第5番の約10年前に発表されていた曲なのですね。
チャイコフスキーはどうやらとても繊細な方らしく、第4番は「作曲当時(1877年)の彼の精神状態が如実に出ている」と書いている記事もチラホラ見当たります。
ではその当時、何がチャイコフスキーに何が起きていたのか…
①顔を知らない有力パトロンの女性から財政的援助を受ける。
- ②彼を崇拝する女性と結婚するも、数週間で破局
- 交響曲第4番は、①の女性に捧げられた曲なんだとか。
- でもその女性、結局は若い作曲家のドビッシューに乗り換え(?)ちゃったみたいです。
- そして②は…事情は分からないですが、とりあえず精神衛生的に絶対よくなかったでしょう。
うん、とても激動の人生ということだけはわかったので、そんな背景も意識しながら曲を聴いてみたいと思います。
1966年のカラヤン&ベルリン・フィルの演奏です。
~♪~♪~♪~
~♪~♪~♪~
~♪~♪~♪~
~♪~♪~♪~
まず第1楽章、冒頭の強い音に胃がキリキリしてきそうです。その後も不気味なメロディが続き、不運の渦に巻き込まれて沈んでいってしまいそうな…。静かな部分に突入し、次第に希望の光が見えそうな壮大な曲調にもなるのですが、油断していると冒頭のキリキリメロディーが再登場。聴いていてちょっとツラかったです。胃が重たい。
第2楽章も哀愁の漂い方がハンパないです。行き場を失くした魂が浮遊しているような、そんな危うさがあります。途中ちょっとだけ盛り返すのですが、その後もやはり鬱。そして消え入るような終わり方。暗い。
と思ったら第3楽章、いきなりイメージが違う曲が現れてきました。チャイコフスキーの中の不思議ちゃんが頭角を現してきたとでも言いましょうか(笑)。木管の温かみある音色は心地いいのですが、いかんせん不思議ちゃんなのでイマイチ掴みどころが分かりません。可愛らしいけど、これはこれでちょっと怖いです。
最後の第4楽章。最初から心臓に悪いシンバルの音。「これでもくらえ!」という威圧感がありますが、やっと華やかな演奏が聴けてほっとした部分もあります。いったん落ち着いてから、また加速。そして第1楽章のキリキリメロディー再来(OMG)!しかし曲調のせいでしょうか、最初に聴いた時よりはポジティブに受け入れられたような気がします。最後は盛り上がりに盛り上がって、「終わったー!」って声が聞こえてくるような気持ちいいフィニッシュ。
最終楽章でだいぶ印象操作されてしまいますが、全体を振り返ってまず思ったのは
「怖い」
という一言。
ワーっとがなり立てて、
しょんぼりして、
そしたら急にメルヘンになって、
最後は狂喜乱舞。
いやいや怖いって(苦笑)。
でも素人の私でも全編集中して聴けたのは、演奏そのものがかなり印象的だったからなのかな、とも思います。
今回カラヤン&ベルリン・フィルの演奏を聴いてみたわけですが、比較対象がないので「ココがすごい!」みたいなことは言えないものの、やはり世界最高峰のオーケストラ・指揮者と評されているだけに何と言いましょうかその…“威厳”、そう、威厳が感じられました。
気迫、勢い、王者(?)の威厳。
「きっと生で演奏を聴いたら感動しちゃうんだろうな~」
なんて、演奏会の客席に座っている自分を想像するのは初めての経験かもしれません。
色々な曲を聴いてみたい欲が良い感じに掻き立てられてきたので、以前の投票で選択肢に上げていた作曲家、やっぱり片っ端から聴いてみたいと思います。
↓おさらい。
https://hibiclassic.com/special/vote/9312/
クラシックファンの皆さんからの支持も高いカラヤン&ベルリン・フィルが、実際のところどんな作曲家の曲とマッチするのか…
■チャイコフスキー
■ブラームス ←次はコレに挑戦!
■ベートーヴェン
■モーツァルト
上から順番にいきましょう。
ブラームスの交響曲はちょうど4つなので、今回はその中から、「カラヤン&ベルリン・フィルで聴くならコレ!」という交響曲を皆さんに選んで頂きます!
■交響曲第1番 ハ短調 op.68
■交響曲第2番 ニ長調 op.73
■交響曲第3番 ヘ長調 op.90
■交響曲第4番 ホ短調 op.98
今回もたくさんの投票をお待ちしております!
さあ、いつきさんに「カラヤン&ベルリン・フィルで聴きたいブラームスの交響曲」を教えてあげましょう!
こちらのTwitter投稿から投票をお願いします。
※投稿にはTwitterアカウントの作成が必要です
🐣『ひびクラ女子リアル育成プロジェクト』Op.39
▼https://t.co/F9W2CR25tB#カラヤン& #ベルリン・フィル の圧巻の演奏に、クラシック専用チャクラが花開きそうないつきさん。お次は #ブラームス の交響曲!
「カラヤン&ベルリン・フィルで聴きたいブラームスの交響曲」を教えてあげましょう!
— ひびクラシック (@hibiclassic) March 6, 2020
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