ユーザーレビュー
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交響曲第5番、亡き子をしのぶ歌 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィル、クリスタ・ルートヴィヒ(シングルレイヤー)
やはり今でも遜色のない名盤であると言っても過言ではないであろう。1970年代中頃ショルティ、インバル、アバドやメータ等が先を競って録音していた所謂マーラー・ルネサンスの時期のひとつのトピックとしてカラヤンのマーラーとして話題となった演奏である。優秀な録音とベルリンフィルの機能美が十分に発揮されており、マーラーの5番とは如何なる曲かというのを当時中学生であった私に明確に示してくれた演奏として個人的にも思い出深い演奏である。現在に至るまで数多くのこの曲の録音がリリースされてきたが、ひとつのスタンダードとして永く大事に手元に置いておきたい1枚である。 -
サン=サーンス:幻想曲、ルニエ:スケルツォ・ファンタジー、ピアソラ:タンゴの歴史、他 西江辰郎、津野田 圭
後半のピアソラ、バッハ、ファリャといったところが非常に聴きごたえあります。西江さんは新日本フィルのコンマス、津野田さんは高い技術を持ったharp奏者で、N響や東響といった在京オーケストラだけではなく、関西方面のオーケストラにも客演している実力者です。収録時間も長いCDで、疲れた時に、ソファに横になって聴くと心底から癒されるお薦めです。 -
キリル・コンドラシン&モスクワ・フィル 来日公演集(1967年ステレオ)(5CD)
このリマスター版の前のバラ売りのCDで、持っている。大変素晴らしい録画です。新たに音質向上で、発売されるとは、嬉しい限りです。評価の5っ星も期待してです。ショスタコーヴィチ交響曲もマーラーの交響曲も旧版でも、素晴らしい演奏だった。特に、ショスタコーヴィチ交響曲第6番とオイストラフと組んだヴァイオリン協奏曲第一番は、名盤です。また、マーラーの交響曲第9番は、私に、この曲の素晴らしさを教えてくれた愛好盤です。是非とも、この名指揮者・キリル・コンドラシンの世界を堪能してください。 -
ナルシソ・イエペス録音集 第4集
イエペスが10弦ギターに持ち変える前の6弦での録音。 ハイドン:ギター五重奏曲ニ長調(原曲:弦楽四重奏曲第8番) 及びマヌエル・パラウ:東方の協奏曲の2曲は10弦ギターでは録音していない貴重なもの。 それらを聞くだけでもこのディスクは価値があります。 シャコンヌも10弦の時とは違う、切れのある演奏です。 -
ホルン協奏曲集、12のホルン二重奏曲、他 ラデク・バボラーク、バボラーク・アンサンブル、ラドヴァン・ヴラトコヴィチ、他(2CD)
バボラークが2018年に出したアルバムです。 「モーツァルト/デュオの2nd.ホルンが上手すぎる」と思いましたら、これヴラトコヴィッチじゃないですか! 実は、今までバボラークの音はホットで乾いた感じがして、今一好きになれませんでしたが、そう言う思いを、一掃してくれました。 SUPRAPHONレーベルって、こんなに録音良かったんだとも、驚かされました。 2枚組だし、これは当たり。 -
The Exclusions Of Mr.broucek: Jilek / Czech Po Pribyl R.novak
1980年録音だがAAD、しかし少し劣るの程度で不通に聞ける、ヤナーチェクは特別な作曲家で思い入れも強いが、初期のオペラ作品の本作は(といっても十分円熟期だが)後のオペラのように有名ではないようだが、表現のストレートなこと、何とも言えない若さのような香り豊かさ、など一番のお気に入りオペラです。他の録音でもとにかく一度聞いてほしい作です。15世紀の冒頭25分ほどは息もつかせない滑らかな流れと盛り上がりです。